93 誰も見ていない Kusakari様

 お仕事の最中である。


 会話がないタイプの職場ではなく、真面目な話もくだらない話も推奨している。


 人と関わるタイプの仕事では、情報が本当に命なのだ。職場の雰囲気が悪くて職員同士の会話ができないようでは、そもそもの仕事が成り立たないのである。


 やれやれ、職場の雰囲気を盛り上げるのも大変だぜ……


 と陰で暗躍するタイプの渋めのキャラ風なことを思いながら、仕事の話をしに行ったのである。


「いやあ、あつはなついなあー」


 言った言葉はこの言葉ではないけれど、おおよそこの親父ギャグと変わらないくらいのくだらないことを言った。


 とはいえ、みんな優しい心を持った方々ばかりなので、僕のくだらないギャグにも大爆笑をしてくれるはずなのだ。





 シーン。


 あれ?


 僕はもう一度言う。


「いやあ、あつはなついなあー」


 シーン。


 あれ?






 あれ?




 SSさんが気まずそうに聞いてきた。


「遠藤さん、なんで二回言ったんですか?」


「どうせなら、もっと深く傷つこうと思って」


「遠藤さん……ドMなんですね」




 爆笑が起こる。



 良かった良かった。



 けど



 なんでここで笑うん?(真顔




 僕はMじゃない。遠藤です。






 誰も見ていない Kusakari様


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054892424679


 大学生のヒロキは、SNSのフォロワーが増えず、自分が配信している動画の再生数が増えないことに不満を持っていた。


 しかし、投稿を続けているうちに視聴者が増えていった。ヒロキの願いは叶ったように見えるが…。


 ※作品紹介分より引用






 短編であるので、インパクト勝負だろうなあと思います。


 なかなかツイッターでフォローが増えないことや、ユーチューブで動画の再生数が増えないことで、やきもきする人は多いだろう。


 というか、それはカクヨムでも一緒だろうし。


 なので、オチの最終話ギリギリまでは、カクヨム読者は多分大いに共感する内容となっていると思われます。


 なかなか増えないPVや評価にやきもきし、他の人の物語が「なんでこんなに読まれるんだ?」みたいな妬みに苛まれた日々を思い出す。


 うんうん、あるあるとは思う。


 徐々に徐々に増えていくツイッターのフォロワーや動画再生数。コメントがついたりと、ささやかながらの幸せを感じるところも、うんうんと共感できる。


 となるとこの物語で大切なのは、完全にオチだと思う。


 オチの内容は言わないけども、


 ただ、やっぱりね
























 オチが読めちまったわー!(ちゃぶ台バーン)




 こういった物語であれば、オチは読まれない方がいいように感じてしまう。


 ギリギリまで引き付けておいて叩き落すところがどんでん返し系の物語の醍醐味だと思う。だから、オチを読まれるのは致命的だと思う。


 小説紹介の文、最後の一行はおそらく消した方がいいと思うぜハニー←誰だよ。


 あるある、わかるー的なネタってやっぱり支持を受けやすいんだなという、人の特徴がまた改めて理解できた点は面白かった(感想の方向性迷子)






 約590万






 なんだか読んで感想を書くかもしれない系の自主企画があったので参加してみた。


 なんて言われるか超楽しみ。


 というか、チラホラお知り合いの方々も参加しているようで、その点についても興味深い。


 小説だけでなく、感想を見ることでその方がどのような人間であるのかと言った点まで見えてくる。


 なんというか、今の自分自身の興味というものが『人間の理解』といった観点なんだろうなあ、と常々感じる。


 その為には、まだまだ知識も経験も足りない。


 知識の面は補充できるけど、経験を重ねるには踏み出さなければいけない。


 魔法陣グルグルで、ニケとククリが別の大陸に踏み出す時に、預言めいた石板か何かが言っていた。


 温かい場所から離れ、冷たい風に吹かれよ。


 旅をして、経験をして、一回り大きくなる。


 そうしているうちに、自分がひたすら作られている。


 温かな家に籠ってばかりでなく、冷たくも刺激的な世界へと飛び出す。


 そんなわけで、僕も休日は人と会って、自分の世界を広げよう!







 外(コロナ、猛暑、渋滞)








 また今度で。

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