『ハンコック』 不真面目系クズの人生やり直し作戦

 子どもにさえクズ呼ばわりされるヒーローが、立ち直る話。


 冒頭、ヒーローのハンコック(ウィル・スミス:江原正士)が子どもに起こされる。

 街頭TVで、強盗が逃走している。

 だが、ハンコックは「あっちへ行け」と追い払う。


「このクズ」と、子どもは吐き捨てる


 現場へ向かったハンコックは、強盗を説得どころか、酒ビンとサングラスを潰された腹いせに、強盗に嫌がらせをする。


 そのせいで、被害が拡大。


 ハンコックは、活躍すればするほど街を壊す厄介者だった。


 慈善活動家レイ・エンブリー(ジェイソン・ベイトマン)は、踏切で立ち往生していた。


 ハンコックはレイを助けた。自分が列車にはねられて、車数台を破壊する。

 周りがハンコックを批難する中、レイだけはフォローに入る。


 レイは、お礼として、彼のイメージアップを手伝うと入ってくれた。


 だが、ハンコックは相手にしない。



 ハンコックをヒーローにする作戦として、レイはハンコックを刑務所に入るように説得した。


 これを受け入れ、ハンコックは受刑者に。


 そのせいで、アメリカの犯罪率は上昇した。

 すぐにハンコックは釈放されるだろう。

 

 だが、彼がおとなしくしているはずがない。

 速攻脱獄を試みる。

 だが、レイから「僕に任せてくれ」とせがまれ、思いとどまった。


 レイは「人を褒めろ」とアドバイスをする。

 相手を敬うのだ、と。

 ユニフォームまで作られ、「あとは出番を待て」と告げた。

 

 ようやく警察から、救助依頼が来た。


 ハンコックは見事犯罪者を捕らえ、被害も最小限に食い止めた。

 警察にエールを送るのも忘れない。

 彼は、ギャラリーから祝福される。


 レイ夫妻とのディナーに誘われたハンコックは、自分の過去を語る。

 彼は不老不死で、80年前からの記憶がない。

 ポケットに「ハンコック」と書かれたチケットがあったので、自分の名前だけは分かった。

 だが、身内や友人の類いは誰も名乗り出なかった。


 レイの妻メアリー(シャーリーズ・セロン:本田貴子)は、涙を流した。 


 ハンコックが、実は紀元前から生きている人物であることも判明する。

 神や天などと呼ばれ、今はヒーローと呼ばれる存在だとも。

 

 だが、メアリーとハンコックには、さらにおどろくべき秘密があった。

 その事実は、あまりにも残酷すぎる。


 クライマックスで、互いは大きな代償を払う。

 自分の恋心を取るか、彼女の幸せを取るか。

 

 未来のために、ハンコックはある選択をする。



 ジェイソン・ベイトマンの吹き替えは、ダンスユニットEXILEのMAKIDAIさんが演じている。


 同じ2008年製作のアニメ『エグザムライ』でも声優を演じている。

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