第71話 天才少年デビュー リーグ連覇とCL制覇


中断期間が明けた御子神はレンタル要員として、改めてレアルファンタジーへ移籍してきた。

初めての試合と言うのもあって御子神は緊張していた。後ろから蹴りをいれると僕は話した

「らしくないねビビってんの? その調子じゃ世界一何て無理だから」

「武者震いだよこんなの」

「そうか、俺なら落ち着いてないお前を狙う。そこがチャンスなんじゃねーの」

「つまり囮として動けって事か? いいこというな高橋」

みんなに伝えに言った御子神は背中をバシバシ叩かれていた。

僕は御子神のダメだった時の控えとしてベンチスタートだった。


ピーという試合開始の合図共に選手たちが走り出した。案の定に御子神を狙っているのが判った。

それを知ってか簡単にボールをワンタッチで捌いていく。その内の1本がゴールへ繋がった。

御子神は俺達の中でも足が100m10秒台と早くトラップも複雑なものを含めうまい。

キレのあるトラップからドリブルスピードを上げるとあっという間にDFに囲まれたが、そこから細かいステップでドリブルしながら出てくる。最後に股をぬいてシュートして決めていた。


*********


リーグ戦は最終節を待たずに優勝がきまっていた。

32得点18アシストとまぁまぁの成績である。

「高橋は今日はハーフの位置からでて組み立てもやってみてくれ」

今日のCLで勝てば2連覇2冠達成となるので、やれることはやらないといけない

矢口がボールを多く寄こせと言っていたがチャンスがあればなと言って置いた


ピーと試合が始まる共にボールを持つと矢口の裏のスペースはドーンと蹴りこんでやった。

それをキープしてボールを御子神がもらうとあっさりと得点した。

もはやCL決勝の舞台とは思えない点取り合戦となった。4-2で試合には勝利した。

優勝カップを掲げて大喜びだ。

翌日にはパレードがあった。欧州だとパレードやるんだよね。バスの上から手を必死に振ったが、見えているのだろうか


こうして欧州での日程を終えた俺達は一旦帰国の途についた。

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