第12話 戦術とトレーニング
一次リーグのグループの発表があった後、U23日本代表選手を発表した。前回からの変更選手は3名で俺の教え子は合計で5人だ。
これには訳がある。選手の所属チームが難色を示したこと。
教え子ばっかりだと、何も育ててないとか言われそうだからだ。
まぁ怪我せず、やって欲しいが、ホントは呼ぶつもりはなかったが、予選を戦ったので山田一と矢口たまは志願してきた。
おれはキャンプで代表選手を全員集めた。
「今回の一次リーグの相手がキツイなと思う奴手を上げろ」
半分ぐらいが手を上げていた。
「俺の予想じゃ勝率が8割で2勝した後に、ベンチメンバーで温存負けの場合しかない」
「つまり、俺の言う通りに練習すれば負けないという事だし、負ければ言う通りに練習しなかったという事だ」
「では守備ブロックの作り方から説明していく」
「今まではボールホルダーにチャージに数人行ってたと思うが1人でいい」
俺はホワイトボードを使い選手の状態を説明しながら話した。
「つまりボールホルダーに2人行くという事は相手選手が1人フリーになるという事だ」
また、ホワイトボードを使う。
「今回の相手チームでドリブルをする選手はこの選手だ。こいつらだけ癖を覚えて後はパスカットやセカンドボールを拾いにいけ。出足が大事だ」
ビデオを見せる
「こいつらの癖はこれだから全員覚えておけよ。どうだ勝てる気になって来たか」
「なんとなくですがね」と全員が笑っていた。まぁいいムードだ。
じゃ貴田お前がDFのやり方と基礎トレーニング教えてやってくれ。フォームチェックは俺が全員やる。
「先生バイクがないからあれは無理ですよ」
俺は財布からお金を出して言う
「大丈夫だ金ならあるから地元の商店街の自転車屋さんに言って買って来い」
基礎トレーニングの後に一人一人フォームをみて説明をした。
きっと皆まだまだ成長できるだろう。
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