第28話 検査結果……

 

 ああ、はい、とプリントアウトする受付の人。

白衣着てなかったら、どこのクラブ?という感じ。


顔が可愛らしいというわけじゃない人は、ものすごく柔らかかったり、性格が良かったりする。


 保がお前、失礼だぞ、人は見かけに寄らないんだと言いながら、ちゃっかり顔でまず篩にかけてるんだからな、と言ったことを思い出した。


俺はいちいち、保のいうことに傷ついてる。お前、正論だよ。


でもな、お前が100パーで俺のことわかってて、正しいとも全く限らないんだ。


 俺が信頼してる人、好きな人の中には、イケメンでない人、そんなに可愛くな人も、もちろん含まれてるしな……そんなに可愛くないとか、酷い言い方だな。


 えっと…容姿端麗というわけではなく、唯一無二の個性があって、大切にしたい人、内面が素敵な人か。そう言えばいいよな。


 逆に、どんなに容姿端麗でも、全く俺の心に引っかかってこない人もいるしな。どんなに綺麗でも、決して、そうは見えねえ。俺の目は誤魔化せないから。


 あの…と俺は言った。


その白いポヨポヨのオネーチャンは、ちょっと緊張した。




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