緊張感あふれる学園日常ミステリー(ちょっぴり恋愛風味)

石膏像の盗難事件の疑いを晴らそうとするところから物語は始まります。
女子特有の人間関係や、学校への携帯電話の持ち込み問題などを解決しようとする主人公・月ノ下真守とヒロインの星原咲夜。

扱う問題はとても身近で他愛のないものです。
しかし何なんでしょうこの、緊張感は。
思うに伏線や心情や人間関係をとても丁寧に描いているがゆえに、その問題の重さが身に迫ってくるようです。
話運びにもスキがなく、キッチリとつくられています。
問題解決の仕方も現実的で地に足がついていて無理がありません。

僕はこの物語をサクサクとは読めませんでした。
しかし読後は心が暖かくなるのは保証します。
とっても読み応えがありました。

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