青春の群像(第3部)105 その頃4人は東京駅近くのビジネスホテルにいたのです、一人25万づつ金を分けて、明日一番でどこかの温泉に行き、下働きで雇ってもらうんだ、繁華街には顔を出すな


青春の群像(第3部)105


その頃4人は東京駅近くのビジネスホテルにいたのです、一人25万づつ金を分けて、明日一番でどこかの温泉に行き、下働きで雇ってもらうんだ、繁華街には顔を出すなよ、東京、大阪は、

危ない、双葉会は全国組織だ見つかれば、嬲り殺しの目にあうぞ、これからは連絡はいっさいとるな、別れの盃だと酒を注いで乾杯して、それぞれの部屋に帰ったのです、真一はパール、

を出てトンボに戻り、


山本達に結末を話すと、奴らはこれで思い知った事でしょうと皆が笑うので、本当の打ち上げだと日本酒で乾杯したのです、ママがでも逃走資金を渡すなんて真一さんは優しいのですね、

と言うので、行きがけの駄賃で強盗でもやられれば大変ですよと言うと、なるほどとママが言ったのです、田中が奴らはどおするつもりですかねと聞くので、これで繁華街には顔を出せ、

ませんので、


どこかの工事現場の飯場か、田舎の温泉旅館の下働きくらいしか行く処はありませんよと言うと、山本がそこで真面目に働く事だなと言ったのです、又明日から捜査一課の助っ人を宜ろ、

しくと言うと、一課の連中が特命係に一目置いていますので嬉しいですよと浜田が言うと、山本が今の若い者は厳しくすると直ぐにやめてしまうからなあと笑い、田中がお前達は楽なん、

だよ、俺なんか警部にはいつも怒鳴れていたんだぞと言ったのです、


警視は明日から又鎌倉ですかと山本が言うので、そうだけど、変な物が空から落ちてきたりしないで欲しいなと言うと、ママがもう暫くは何もないですよと酌をしたのです、それではと、

お開きにして、真一がアパートに戻ると、美樹が来ておりおそかったのねと言って、冷蔵庫からビールを出すので、かいつまんで今回の出来事を話すと、世間は大騒ぎしているので係り、

あっているのではと来て見たのと言うので、


危険な事には首を突っ込んでいないよと笑うと、話を聞くだけで随分危険な事よと笑ったのです、最後の教育実習は終ったのと聞くと、中学校の3年生と一緒に那須にいったのだけど、

きかん坊主だらけでまいったわ、私がシャワーを浴びていると覗くのよ、窓から覗いているので、冷た~い水をかけてやったわと言うので、女の身体に興味シンシンの歳だからなあ、

と言うと、


真一も覗いた事あるのと聞くので、残念ながら引率に女の先生はいなかったよと言うと、久美は一緒にいたでしょうと言うので、あの時は大雨でそれどころではなかったなあ、懐かし、

い思い出だと笑ったのです、そういえば久美はアイドルになっていないのと聞くと、宝塚歌劇団にはいったのよ、入って3年になり女役として舞台にでているわ、東京の日比谷でも、

公演をやっているよと言うので、


見に行った事あるのと聞くと、2回ほど見にいったわ、歌がうまくてダンスのうまい人達だらけで、大変だと言っていたよと言うので、それはそうだろう、全国からそんな連中が集まる、

んだから、外務省の東大出の中に入るようなもんだよと言うと、そうだよね、でも頑張っているよと言ったのです、そうか、こんど東京で公演するときに教えてよ、一緒に見にいこう、

と言うと、


真一と別れた後に彼と行ったの、久美がヤッパリ初恋は実らなかったねと言っていたわ、2人で顔を出すとビックリするわよと笑ったのです、これで一応教員の免許も取ったわけだ、

から、いつでも先生になれるんだなと言うとので、真一も専門科目の先生の資格はとれるよ、受けてみたらと言うので、そうだね、なんの科目がいいんだろうと言うと、歴史でいい、

んじあと言うので、


考えてみるか、美樹と一緒に学校の先生をやるのもいいねと言うと、是非取りなさいよ邪魔にはならないわと言ったのです、それでは初恋の続きをやろうと抱き寄せて激しく燃えあが、

ったのです、さすがに疲れていたみたいで行為が終ると直ぐに寝てしまったのです、呼ぶ声がするので目を開けると、朝ご飯の用意ができているよと言うので、フトンをしまい座卓を、

真ん中に置くと、


美樹がアジの塩焼き、目玉焼き、味噌汁に納豆をだしたので、納豆に玉子を混ぜてご飯にかけて頂きますと食べて、美味いと言うと、納豆ではなく玉子が美味しいんでしょうと言うの、

でそうだよと笑ったのです、ご飯が終りお腹一杯だと横になると、こら、こら、牛になるよと言うので、お袋と同じ事いうなと起き上がり、今日はと聞くと、暇だから真一と一緒に、

鎌倉に行き、


久しぶりにサーフボードにのるわと言うので、そうか、妙庵さんが喜ぶよと言うと、お鶴様に叱られないかしらと言うので、きっと喜ぶよと笑ったのです、それでは9時に出れば品川、

から横須賀線に乗れば一時間半で着くよと言ったのです、時間になり品川に出て横須賀線に乗り鎌倉に向かったのです、程なく鎌倉に着き妙庵寺にバスで行くと、妙庵が出迎えて、

元のサヤに戻りましたねと言うので、


美樹が又宜しくお願いしますと言うと大歓迎ですよと言ったのです、荷物を置いて自転車で弓ヶ浜に顔をだすと、鈴木がいらっしゃい、久しぶりだねと言うので、美樹が又宜しくねと、

挨拶したのです、さつそく着替えて真一は監視搭に登り、美樹はサーフボードを持って海に入ったのです、コンシーズンも事故はなくそろそろ8月も終りに近付いていたのです、今日、

は天気も良く、


絶好の海水浴ひょりで沢山の海水浴客が泳いでいたのです、美樹はブイの外に出てボードの帆をはり海面を疾走しています、右の方から三角の背びれが近付くのでみるとイルカが4頭、

泳いできて、美樹のボードと伴送しています、時たまジャンプしてまるで美樹にサービスしている見たいです、5~6人がサーフボードを楽しんでいたのです、真一は双眼鏡で見てい、

て中々のもんだなと鈴木に言うと、


暫くやっていなかったとは思えないなと鈴木が感心していたのです、みどりとはどうなったんだよと聞くとバッチリさと言うので、あれもやったのかと聞くと、うん、と言うので、

そうか、それはめでたし、めでたしだなと言うと、最近みどりにいいよって来る男がいるそうなんだと言うので、まあ、いい女だから男が声をかけるのは分るがと言ってみどりは、

何と言っているんだと聞くと、


まんざらでも無い見たいなんだよと言うので、どこの誰だと聞くと、鎌倉で病院を開業している医者の息子で今東京医科歯科大の学生だそうだ、実家に帰って来て弓ヶ浜でサーフ、

ボードをやっている時に声を賭けられたそうなんだ、今沖を走っているみどり色の帆を立てている奴だよと言うので、双眼鏡で見ると中々いい身体をしています、ボードも上手み、

たいです、


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