パンダシャークローチ
本種は小型熱帯魚でありながらイヌザメの幼魚のような見た目のサカナ。
白と黒のまだら模様がユニーク。
もちろん本種はサメではなく、エイのような見た目をしたヒルストリームローチの仲間が属するタニノボリの1種なのでサメよりもドジョウに近い。だが、サメとエイに似た見た目の種類がいるように、本種の属するタニノボリの仲間にエイとサメのような見た目のサカナがいるのは興味深いものである。
<2020年10月12日追記・修正>
混泳に関しては底面のサカナとの相性は悪いが、中層以上との混泳は容易。
特に「自身より小さな底面のサカナ」に対して執拗に攻撃することをコリドラスピグミーとの混泳にて確認した。
そのため、コリドラスピグミー・ハステータス・ハブロースス等の小型コリドラスはもちろん、若いコリドラスや小型のハゼ(ゴビー)、オトシンクルスなど底面で休むことのあるサカナへ攻撃するリスクは極めて高い。よって、本種と底面のサカナとの混泳は避けるべきである。
一方で、底面のサカナがいない水槽ならば、滞留しがちな水槽底面の水を
また、本種は人工飼料に餌付きにくい個体がいるものの、コリドラスやプレコ用のタブレットタイプエサへの反応はよく、水質環境にもそれなりに対応できることから本種自体の飼育難度もさほど高くはないので、上層や中層のサカナはいるが底面のサカナがいない場合などに混泳させるのもいいかもしれない。
おまけとして、本種が似ているイヌザメの幼魚は成長すると白と黒のまだら模様が消えてサメらしい灰色がかった体色に変化する。これに対して本種は色が抜けることはないが成長するにしたがってシマドジョウのような愛嬌のある顔つきになっていく。なのでサメに似ているのであって、サメを飼育するわけではないことには注意してほしい。
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