ピーコック・ガジョン

 小型のカラフルなカワアナゴの仲間。


 アナゴではないのだが、アナゴ同様に住処を必要とするので熱帯魚用の筒や壺、あるいは水草が繁茂する環境を用意してやらないとストレスで長生きしない。

 本種はアナゴというよりハゼに近い仲間なので、単種複数飼育をするには縄張り意識の都合からそれなりに大型の水槽が必要であること、カワアナゴの仲間はエビが好物なので稚エビや弱ったエビが積極的に捕食されるリスクがある。そのため水槽のろ過能力は設備に大きく依存することになるだろう。そんな飼育面のことを考えても本種の繁殖を狙わない限りは、混泳水槽に一匹だけ投入する方が飼育難度は低い。

 

 混泳には不向き。

 混泳の注意点として、話の大元は不明ながら本種は汽水での飼育が向くという話を聞くことから、販売者に飼育水を確認したうえで連れ帰った水を水槽内にできるだけ入れない方が良い。特に止水域に生息するサカナは塩分に弱いので、わずかでも混じれば死んでしまったり水槽から飛び出そうとするようになってしまう。

 また、縄張りを広くとるサカナなので、フレッシュウォーターバンブルビーゴビーのような近い種類や縄張りを中層以下に持つサカナとは相性が悪いので避けるように。ただ、本種は水草のトンネルや筒などの寝床を中心に縄張りを形成するので、過密気味でない限りは底面のサカナとの共存は可能であり、上層のサカナにはさほど関心がないのでこちらは問題なく混泳できる。


 おまけとして、本種を含めカワアナゴはハゼの仲間なので、ウナギの仲間であるアナゴとは別物であることには注意。むしろ本種は海水魚のギンポに似ている。ギンポとハゼは同じスズキ目なので、カワギンポと呼んだほうがいい。

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