眠る大陸ー人は龍を殺せるかー

作者 一式鍵

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★★★ Excellent!!!

 神を型どり、ヒトという形に落とし込み、世界を構築する、なるほどこれは神話級のスケール感だ。
 114,002文字という小説の枠には少々収まりきらないほどの、という部分が魅力であり、惜しむところでもある。

 ハイエンド アンド ハイスピード。難解な設定かつ、ともすれば置き去りにされそうな中盤以降の怒濤の展開。
 それを理解し楽しむ為には、『読む』というより『観る』べきだろう。そして、滲み出る格好良さを考えるより感じるべきである。

 読者の視点こそ、この作品の定点。
 そこが、世界の果て。
 なんなら、神と言い換えても良いのかもしれない。

 読み終えて思うのは、泡沫の余韻。
 千と百の夜を越える眠り、その先に彼らの再会を夢見るものである。

★★ Very Good!!

騎士になるために、修業を重ねてきたクルースとフェリアス、その友人である魔導師のクレスティア。

クルースとフェリアスが、念願の騎士に近づくための試験に参加した日、世界は突如として崩壊をはじめる。
それを境に、三人は世界の運命に巻き込まれていく――

明かされていく世界の真実。友のために駆ける少年たち、世界の定めを守ろうとする神。
それぞれの思惑が交差する中で、物語は一つの選択に帰結されていきます。

物語の展開が早く、たたみかけるように明かされていく設定には圧倒されました。
何度も起こる戦いも、段々と苛烈なものになっていきます。
語り切られていないと思われる、設定の余白も想像が駆り立てられ、面白いです。

熱い展開が好きな方におすすめです。

★★★ Excellent!!!

クルース、フェリアス、セレスティアの三人は、それぞれの才能を伸ばす場に恵まれて、健やかに育ちました。
溢れる力はやがて、世の為人の為に振るわれる。その一歩を踏み出そう――

なんて時に迎えてしまった、世界の崩壊の時。

そこから、彼等は知っていくのです。
世界を創ったものが何だったのかを。生きる場所を護るために、自分が何と戦わねばならないのかを。
その中で試されるのは、友情と、人間を生かす覚悟。

溜め息すら吐けない怒涛の展開の果てで彼らが迎えた『選択』、見届けたいと思いませんか?

★★★ Excellent!!!

とてもスピード感が良く、読み終わった時には壮大なスケールのゲームを一本クリアしたかのような、心地よい達成感がありました。
展開がとにかくアツい!!そしてそれが滝のように勢いよく流れてくる!
個人的にはもっと詳しく見たいという願望もあります。
そしてこの物語から続いていく「治癒師と魔剣」などの『セレスの大地』シリーズへの関連性もあり、思わず「ああ、これが!!」と声に出して興奮してしまいました。