私たちは
@jumpxxx59
第1話
彼女との出会いは突然だった
「いらっしゃいませーこんにちは。」
ここのコンビニでアルバイトしてから凡そ、2年ほどが経つ。
高校の時はやりたいことがあったんだけど、急に嫌になってやっていたここのバイト先で働こうって思った。
そして、2年が経った。
安井海、18歳。
人より頭は馬鹿だけど心が広くて、身長が平均より少し小さい。そして、男女どちらも恋愛対象として見れる。
顔は可愛くないけど小さいから可愛いと、言われる。モテないけれど。
「安井さん〜、鷹村さん初めてだよね?」
急にバイト先の店長が私にそう聞いてきた。
"鷹村さん"とは聞いたことがあったけど一緒に働いたことはない。
凄い熱心とは聞いていた。
店長が紹介する"鷹村さん"の方を見る。
「鷹村です。安井さん宜しくお願いします!」
"鷹村さん"は私よりも遥かに身長は大きくて、綺麗なサラサラなショートカット。スタイルが良くて肌はあまり白くないけど綺麗な人だった。
声は高くて、ハキハキしていた。メイクも薄くしているけど可愛い。というよりかは綺麗。
これが、彼女との出会いだった。
店長がお店に出て、鷹村さんと二人きりになる。
ここのお店は人は来るが、混まない。から、楽。
「安井さんって、下の名前何ていうんですか?」
鷹村さんはバイトの休憩中にそう聞いてきた。
私は麦茶を飲み終わった後口を開く。
「...あっ!海です!呼び捨てで構わないですよ!鷹村さんの下の名前は?」
「海ちゃんね〜。鷹村奈由!好きなように呼んでいいよ」
「じゃあ、奈由さんで!」
奈由さんは私よりも4つ上の23歳。流石に後から入ったとしてもタメは使えない。
「海ちゃんはさー、彼氏とか居るの?」
「いるように見えます?」
「見える!だって、可愛いじゃん?小動物みたいでさ。」
奈由さんは二ヒヒと微笑んだ。
小動物みたいで可愛い?それはチビだからしょうがないと思った。
「居ませんよ!でも好きな人ならいるかな?」
「お、イケメン!?」
「あはは。そういうんじゃないですけど、私どっちも行けるんですよね。それで好きな人が女の子で。」
私、なんてこと話しているんだろう。
最近はバイセクシャルが多いと聞くけど?
「お、そうなの!実はね私もどっちも行けるの!ついこの間まで彼女居たなー。」
その発言に私は吃驚して目を見開く。人って見た目で判断しちゃいけないなと感心した。
「一緒ですね!お互い色々頑張りましょう!」
私は吃驚したけどすぐ笑顔を取り戻し上記に"ファイトです"と付け足した。
奈由さんも笑ってくれて嬉しかった。
「てか、海ちゃん肌白いよね。ずっと羨ましいなーって思ってた。」
「え!?そうですか?」
「うん、何か塗ってるの?」
「いや、全然!これでも焼けてるほうだと思うんだけどなぁ。」
「えぇー?私のほうが焼けてるじゃん!私バイクとか運転するしさぁ。」
鷹村さんがバイク、、何となくわかる気がするけど。
鷹村さんは自分の腕を触って、"黒い黒い"と言っていた。
そんな黒くはないけれど。
「いいなぁ、白いの。」
「いやいや...、全然っ!!!」
「ふふふ、可愛いね海ちゃん。謙虚。」
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