ちょっと早い今年の1冊⑧ 2018年版ラスト:漫画編
ぜえぜえ、やっと、やっと「ちょっと早い今年の1冊」を書き上げられました。良かった。今年中に間に合わないかと思いました。
それでは今年読んだもので良かった1冊を取り上げましょう。ラストは漫画です。
【元気がない人はもちろんそうでない人も滅茶苦茶元気にさせてくれる1冊】
BLUE GIANT SUPREME
BLUE GIANT 石塚 真一 著
結構売れている漫画なので知っておられる方も多いかもしれません。ストーリーは単純明快、世界一のジャズサックスプレーヤーを目指す日本人男子、宮本大(みやもとだい)の成長物語です。第一章である日本編は「BLUE GIANT 」全10巻、第二章海外編は「BLUE GIANT SUPREME」で現在6巻まで発行、連載中です。
演奏シーンで音が出ないのに漫画読んで面白いの?と思われそうですが、個人的にクラッシック漫画で大ヒットした「のだめカンタービレ」が好きだったので、音楽漫画はいけると思ったんです。ただ演奏シーンが迫力がなくて物足りなかったんですよね。集中線をがーっと描いたり人物の線をペンでがしがし描いたりしてど迫力溢れる画風にしてほしかったんですが、少女漫画だからでしょう、細い繊細な線の人物、PCで加工した背景と綺麗なんですが物足りなかった。その点、「BLUE GIANT 」の演奏シーンは期待通りの少年漫画です。集中線オンパレードに太い人物線。私は男性漫画家が描いた異色のバレエ漫画「昴」(増田正人著)が大好きなんですが、「熱」の描き方が素晴らしいんですね。主人公の驚異的な身体能力や集中力、バレエにかける熱情を線で描き切っている。「BLUE GIANT 」も音楽で生きていく事を決めた覚悟とたゆまぬ努力、なによりジャズを愛している主人公や他の演奏者達の熱い気持ちがガンガン伝わってきます。そんな漫画の熱気にあてられて、気分が落ち込んでいる時も読むと元気が出ます。そうでない時も自分も頑張らなければと気持ちを奮い立たせてくれます。もう漫画は読まなくなったという中高年の方も絵が萌え系ではないので読みやすいですし、女性の方にもクセのある少年漫画(北斗の〇とか濃すぎる画風)ではないのでお勧めです。現在は第二章である「BLUE GIANT SUPREME」が連載中ですが、話がつながっていますので、未読の方は第一章「BLUE GIANT 」をどうぞ。年末開催のコミケ原稿で〆切地獄だと言う方を除いて、年末年始、自宅でゆっくりするひとときに極上の漫画はいかがですか。
ちなみにラストは賛否両論ありますが、同じ作者の漫画「岳」も大好きです。山が好きな方、登山に興味がある方は是非。山を巡る様々な人間ドラマに泣けます。
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