ぼるだりんぐっ!

作者 菖蒲あやめ

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★★★ Excellent!!!

主人公の幼馴染のかなめちゃんは、テレビに取り上げられるほどにボルダリングが上手い女の子。

幼馴染のかなめちゃんのことなら、『何でも知っている』と思っていた主人公のかなたくん。
しかし、かなめちゃんの登る姿を直接に見ると、彼女のレベルが想像以上に高かったことを実感します。

そして漏れる、『すごい』という言葉。
そんな素直な気持ちの発露が、この小説では登場人物たちを前進させるパワーとなります。
それは読者の私たちにも爽やかな快感として届くのです。

素直な気持ちになってかなめちゃんの背中を追うほどに、かなたくんは彼女のいる高みへ近づいていきます。
そして幼馴染の挑戦を通じ、少年は彼の実力ではまだ見られなかったかもしれない景色を見ることになります。

彼らの見た景色を追体験すれば、あなたもきっとボルダリングが好きになっているはずです。
ぜひ彼らを応援しながら読み進めて、共にこの大きな壁を登ってみてください!

★★★ Excellent!!!

「自分にもあれくらいできる」
「あいつには負けたくない」

この物語の主人公・かなたくんがボルダリングを始めたきっかけは、幼馴染のかなめちゃんに対するそんな気持ちでした。

かなめちゃんを意識する中で、徐々にボルダリングの楽しさに気付き、心身ともに成長していく——

年齢や体格に関係なく、老若男女が楽しめること。頭を使う競技であること。
ボルダリングというスポーツの魅力が、初心者かなたくんの視点を通して分かりやすく描かれています。

読み進めるうちに、きっとあなたもこう思うでしょう。
「ボルダリングって楽しそう!」と。

加えて特筆すべきは、少年少女たちのじれじれもだもだな関係性。
小学六年生……思春期の入り口……
おばちゃんは毎度生温かい目でニヤニヤしながら見守っています。
幼馴染ものが好きという方には堪らないでしょう。

スポーツでも趣味でも、新しいことを始めるきっかけはさまざまです。
この作品をきっかけに、ボルダリングの魅力に触れてみませんか?