第17話 アイ ラブ 横須賀💕のTシャツ

「ほら、背中に、ジバにゃ💟のイラスト着けたりして!!」

 ジェスチャーするように背中をみせた。



「はァ~…… 何を言ってるのォ~ーー❗❗

 妖💟ウォッチかよ!! 小学生かァ❗❗」

 何しろこの時、小学生を中心に妖怪ブームは絶好調だった。

 


「じゃ、オレがイラスト描いてやるよ!!

 サラサラッてェ~ー……😆🎶✨」

 

「え…? イラストォ~ー……」

 思わず、私は嫌そうに眉をひそめた。



「ハッハハ…… そんなイヤがンなよ! イチゴォ✨💕

 上手いンだぜ。オレ❗❗❗」



「あのねぇ、勝利ショーリ❗❗

 どういうセンスしてンのよ!

 『アイ ラブ 💕 横須賀✨💖』のTシャツは全員からブーイングで却下されたンだから!!」

 これ以上、この話を掘り下げるな。



「え、良いじゃん❗❗ 横須賀らしいイラスト描いて、バーンッて、【アイ ラブ ✨💖💕 横須賀】ッてロゴと一緒に描けば目立つだろォ❗❗」

 胸の前にロゴを描くような振りをした。



「いや……、そんなのダッセェ~よ! 

 第一、横須賀らしいイラストッて何よ❓」



「うゥ~ン…… 知らないけど……

 ペリーとかァ~……😆🎶✨」



「えェ…… ペリーッて、黒船のォ……」

 マジか。こいつは……


「そ、ペリーの黒船来航くらいじゃん。

 横須賀ッて言ったら❗❗」


「ン…… 何で、外国人なのよ……」

 まァ、とは言ってもペリー以外、すぐに思い浮かばないけど……



「良いじゃん❗❗❗ ゆるキャラでペリー君とか、作ったら売れるンじゃねェ~❓❓」 



「ンなの、売れねぇ~よ。何、そのダッサダサなネーミングセンスはァ~…😔💦💦💦」

 急に頭が痛くなってきた。





 ※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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