英雄殺し

作者 蒼井金太郎

71

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★★★ Excellent!!!

人知を超越した力を持つ「英雄」に立ち向かうのは、国を失い、刀一本を背負い彷徨う「人斬り」。
言葉も通じない異国で、何を目的に、何を欲して戦うのかも定かでない状況で、滅び去った倭国の男・トシは満身創痍になりながらもただ眼前の敵に食らいつきます。

余りに泥臭く、決して華麗とは言い難いその戦いぶりはしかし、何故だか見る者を惹きつけてやまず、一国を消し去る力を持った強大な敵にすら打ち勝ってしまいそうな、凄まじい説得力を持って読み手の心を打ちます。

手に汗握る展開の連続の末に一幕を降ろしたこの「英雄殺し」という物語は、まだまだ続くのでしょう。

皆さんも、是非ともこの唯一無二の世界に触れ、「英雄殺し」の生き様を最後まで見届けてみませんか。

★★★ Excellent!!!

一言で言えば、凄惨。血と泥と焔燻る煙の味がする物語です。
敗戦国である倭国よりアンライト大陸へ渡り来た奴隷であり、戦いに遊ぶ男トシ。
魔の大陸ことコルギック大陸の魔女であり、宿業ともいうべき血の狂いにより戦いを求める英雄アリシア(エイメイ将軍)。
対峙する二人の、そこへ至るまでの生。と、同時に、彼らを取り巻く人々のそれぞれの生が物語に描かれる。

荒削りで、熱意が先走るあまり筆の走り過ぎる部分がしばしば見られることもあり、決して読みやすいとは言えない作品なのですが。
これを描き切る! という作者さんの気魄、物語自身の持つ熱量に引きずられて、彼らの行く末をこの目で是非にでも見定めたくなります。

物語はエピローグをもって、ひとまず第一幕が終了。作者さんは、二幕までしばし休息に入られるとのこと。
清濁併せもつアンライト大陸の人間たちと、非情の中にも一片の情を垣間見せる、コルギック大陸の魔人たち。彼らの闘いと生きざまを、そこに見える景色を、どうぞ、この機会にページを開いて、自らの目でお確かめください。

★★★ Excellent!!!

絶望と滅亡から始まるプロローグ。
本作は、ダークファンタジーである。

血臭と躍動が伝わってくる迫力の戦闘シーン。
本作は、圧倒的迫力のダークファンタジーである。

強靱かつ強烈なキャラクターたち。
本作は、圧倒的迫力の極上肉厚のダークファンタジーである。


読み手に目を瞑らせることを許さないであろう本作の、続きが楽しみで楽しみで仕方ない。

★★★ Excellent!!!

これは大太刀を手に流浪の傭兵トシが国を渡り様々な敵と戦っていく物語である。

手に汗握る戦闘描写は見事で物語にぐいぐいと引き込まれます。
そして特筆すべきは登場人物たちに様々な人生ドラマがあることでしょう。

傭兵トシと命の恩人であるフェルト王国の騎士マギルタ・アンサンス伯爵。
そしてその勝気な娘デューイ。
麗しく精強な女将軍エイメイなど全ての人物にドラマがあり魅力的でした。
彼らの素朴な会話のやり取りにもカッコ良さを感じます。
続きに期待しています。

★★★ Excellent!!!

魅力ある世界観の上に成り立つキャラクター達は個々に強烈な光を放っていました。

1人1人が主人公にできる程のキャラクター性だと思います。


リアルらしさが目立つ舞台で、政情不安から始まる悲劇の描写、また、国家間の違いによって言語コミュニケーションが取れなかったという描写。

キャラクター達が強く「生きる」という熱を感じました。

多様な環境下で生きるキャラクター達の今後に物語への期待値は高まります!

★★★ Excellent!!!

 「人斬りの半生を描くダークファンタジー」への期待感は、プロローグを読めば一目瞭然。
 圧倒的迫力を伝えるハイレベルな描写と、大規模な戦闘シーンへの興奮が、おのずとページをめくる手を本編に導きます。

 バトルだけでも十分な味があるのに、この作品はそれだけじゃない。
 物語の地盤となる世界背景が非常に緻密で、歴史作品と銘打っても過言ではないリアリティ。
 登場人物の魅力だけじゃない、それぞれの国の勢力関係や文化に関しても、読み応え抜群の作品です。

 読者の腹を満たしてくれる文章が詰まった、肉厚のダークファンタジー。
 これは味わうしかありませんよ!