第23話 不穏

「カズ!私ともう一度勝負してくれ!」

「勘弁してくれよ…お前みたいな石頭とやりあうのは真っ平御免被るぜ…」

遊園地でフレンズ達が集まりパーティを開いていた

「オマケに俺は今疲れてんだよ…」

「だったら明日勝負だ!」


「ゼロ…本当に私はお前に手も足も出なかったのか?」

「さあ?なんのことかわからないですね」

フレンズ達は楽しそうに話していたが

「皆さーん!出来ましたよ!」

かばんが料理を大量に持ってきた

「さて…今日は久しぶりに呑むか…お前も呑むか?ゼロ」

「私はあまり酒は…」

「そうか…」


その後フレンズ達は料理を食べ、盛り上がった

「あれ?カズさん何作ってるんですか?」

カズが何かを作っていた

「決まってんだろ?パーティにはケーキが付き物だろうよ」

「じゃあぼくも何か手伝いを…」

「大丈夫さお前も疲れたろ?休んでろよ」

「あ、はい…」

「あれ?かばんちゃんどうしたの?」

「ううん何でもないよ…サーバルちゃん…」


「よし…出来たぞおめえら!」

カズがケーキを運んできた

「一人一人順番に並べ!取りすぎるなよ!ってゼロは並ばねえのか?」

「私は甘いものも苦手なんですよ…」

「お前何だったら食えるんだよ…」

ゼロは考え…

「酸っぱいものですかね?梅干しなら壺で行けますよ?」

「甘いもの苦手で酸っぱいもの好きって…ミスターかお前は…」

「という訳で私は要らないですよ」


たくさんのフレンズさんが集まって楽しいパーティになったけど…僕たちはまだ知らなかった…この後もっと恐ろしいことが起こるなんて…

「ほらお前も食えよかばん」

「はーい!」

これから起こる恐ろしい…本当のパークの危機が迫っていることを僕たちは知る由もなかった…



ゴォォォォォォ…

「クソが…クソッタレが!」

カズは燃える島を見つめていた

すると後ろから声が


「だから言ったでしょう」

カズは振り向くと

「君は何も護れない…と…」

カズは無言で声の主を斬り裂いた

「失せろ…亡霊…」

すると辺りが一瞬で暗くなり…

「今度はてめえか…」

「ククク…どうだ?トモカズ…何も護れなかった気分はよぉ…お前が護ろうとしたもんは全部無くなったぜ?ククク…ハハハハハハハハハハ!」

「黙れ!」

カズは男を斬り裂いた

しかし姿が変わり…

「トモカズ君」

車椅子に乗った男が現れた

「残念だったね君は結局弱かった…だからパークを護れなかったんだよ」

「お前まで…」

「君もここまでだよトモカズ君」

突然男の腕が伸び…

「最期は苦しまずに逝ってくれ」

グサッ…

「がは…」

カズを貫いた…

カズは暗闇へ沈んでいった…




「……ズさん!」

(今度は誰だよ…)

「起きてくださいカズさん!もう朝ですよ!」

(朝…そうかあれは夢か…)

「もう朝ごはん出来てますから早く食べましょ?」

「ああ…わかったよ…」

カズは食卓へと向かう


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