第21話 歯車

「…やっと終わったか…ん?なんだこいつは…」

カズはヘラジカの側に落ちている何かに気づいた

「まさか…こいつは!」

すると後ろから声が

「トモカズ!」

「ゼロ…」

「ヒグマの近くにこいつが落ちてた…見てくれ…」

ゼロがカズに丸い何かを投げた

「…これは…」

「前の事件の元凶も機械で起こしたんだろ?」

「ああ…となると今回もあいつが…それよりお前本気出したのかよ…」

「なんだ…知ってたのかよ…」

「俺が知らねえと思ったか?…まあいいか…後はこいつを壊せば終わりだな」

カズは二つの機械を地面へ落とし踏み潰した

「…だが元凶がどこにいるのかわからねえ…どうするつもりだトモカズ…」

「それは心配要らねえよ…なあ!そこにいんだろ!」

カズが声を出すと

「くくく…気づいてやがったか…」

男が岩の陰から出て来た

「コソコソ隠れやがって…」

「相変わらずしぶとい野郎だなお前は」

カズは無言で木刀を構える

「今度は逃がさねえぜ…」

男が不気味に笑う

「悪いが今回も逃げさせてもらうぜ…まだやる事があるからな俺には…まだ終わるわけにはいかねえ歯車がようやく回り出したんだからよ!もう誰にも止められねえ!」

「てめえ…!」

「くくく…俺に構ってる余裕はねえだろ?トモカズ…」

「どういう事だ…」

ズドン!

突然何かが落ちて来た

「こいつは…セルリアン!どういう事だこいつは!って居ねえ…」

男は姿を消していた

「トモカズ!あれを見てみろ!」

ゼロが指を指す方を見ると

「おいおい…嘘だろ…」

遊園地から大量のセルリアンが飛び出していた

「あの量のセルリアンが…パーク中に…」

「こっちもどうにかしねえと!」

ゼロに言われ先ほど落ちて来たセルリアンを見る

「…考えてもしょうがねえってわけか…仕方ねえ…」

カズは木刀を構える

「こいつを倒したらさっさとあの雑魚どもを蹴散らしに行くぞ…」

ゼロが拳を構える

「「行くぜええええええ!!!」」


その頃麓では…

パッカァーン!

かばん達がセルリアンを倒していた

「フレンズさんが戻ったと思ったのに…どうしてセルリアンが!」

「うみゃああああ!」

「カズが言ってなかったっけ!ヒトはセルリアンをつくれるって!」



場面は再び山頂へ

「「はあああああああああ!」」

ガキィン!

「このセルリアン硬すぎるだろ!」

「オマケに石も見当たらねえッ!かなり厄介だな!」

ガン!

「お前二●の極みかなんかで倒せねえのかよ!」

ゴッ!

「それが出来たら苦労しねえって!お前こそ九●龍閃とか出来ねえのか!」

ボン!

すると突然セルリアンが飛び上がった

「おいおい…コレはヤベエぞ…」

ズドオオオオン!

セルリアンが地面に着地した瞬間地震が起きる

「うお!」

その隙をつきセルリアンがカズに突進する

「く…ここまでか…」

「トモカズッ!」

ゼロが走り出す

セルリアンとカズの距離が後わずかになった時…


コォォォォォ…

突然壁のようなものが現れ

カキィィィン!

セルリアンを弾き飛ばした

「この壁は…まさか!」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る