少年期[207]どうしてるかな

(しかし、最後のボスがオーガの希少種・・・・・・可能性としてはあるだろうな。というか・・・・・・オーガと言うとブラッソの事を思い出すな。元気にしてっかなあいつ。まぁ、父さんに母さんがいるんだから退屈はしてないだろうな。てか、ボスがブラッソ並みの強さってのは・・・・・・あり得ないよな。それこそ、もっともっと、下の階層に出てくるような強さを持ってるもんな、あいつは)


「どうしたのゼルート、さっきから喋らずにずっと、食べてばっかりだけど。何か考え事?」


ブラッソの事を考えていたゼルートを見て、アレナはゼルートが何を考えているのか気になり、肩を突きながら聞いた。


「ん? いや、まぁ・・・・・・考え事、って訳じゃないかな。単に実家にいる従魔が、今どうしてるかな~~~って、思っただけだよ」


「ゼルートさんの従魔は、ラルさんだけではないんですか」


「あ、あぁ・・・・・・そうですよ」


ゼルートは少し、失言してしまったと思ったが、いずればれる事だと思い、隠すことはしなかった。


「ゼルートの他の従魔か・・・・・・興味があるな。どんな従魔なんだ?」


セフィーレは純粋に興味があるのと、どれだけ強いのだろうと考えており、ゼルートに訪ねる目がキラキラしていた。

そんなセフィーレを見たゼルートはブレないなと思い、苦笑いになっていた。


(まぁ、俺も人の事言えたもんじゃないんだけどな)


ゼルートはセフィーレ達にブラッソの事を、話し始めた。


「ブラッソって言う名前の、オーガです。ただ・・・・・・普通のオーガじゃなくて希少種・・・・・・ではなく、亜種、て言えばいいんですかね。そいつが俺のもう一体の従魔です」


「・・・・・・うん。いろいろ驚きたいが、ゼルート。希少種ではなく亜種と言うのは、どういう事なんだ」


カネルは何とか、顔に驚きの表情を出さずにゼルートに、自分が思った疑問を訪ねた。


「えっと・・・・・・なんというか、単純に俺がオーガの希少種を見たことが無い、っていうのもあるんですけど、俺の感覚的に普通じゃないんですよ。ブラッソは。肌色は黒で、所属名はブラッドオーガなんですよ。名前的によくあるアーチャーやメイジ。ウォーリア―とかと違うんで、上位種とかじゃなくて全く違う亜種なんじゃないかって思ったんです」


「黒いオーガ、ブラッドオーガか・・・・・・確かに聞いたことが無いな。それで、やはり強いのか」


ルウナもセフィーレと同じように、キラキラした目でゼルートに訪ねた。


(うん、アレナは俺と同類だからな。仕方ないとしか言えないよな)


ゼルートは最後にラガールに作って貰った結界の中で、ブラッソと戦った時の事を思い出した。


「ああ。強いな。魔力での身体強化、身体強化のスキルを使っただけの力、速さは多分、俺じゃ敵わない。身体強化の魔法を使って俺の方が、少し速くなるってくらいだな。反射神経も速い。そこまで高位なのは使えないけど。魔法も使える。全てを込めた一撃なら俺は敵わない。戦闘センスだってかなりに物だしな。あいつに敵う魔物は・・・・・・そういないんじゃないかな。ラガールみたいなドラゴンは別だけど」


ゼルートの最後の言葉に、セフィーレとルウナ以外はそれは次元が違い過ぎると、心の中でツッコんだ。


「は、ははは。あ、相変わらずゼルートはぶっ飛んでるな」


「いや、俺は別にぶっ飛んでは・・・・・・いるかもしれませんけど。ブラッソもぶっ飛んでますよ」


ゼルートは、ブラッソがオーガと言う事で、同じ人型のゲイルと一緒に考え着く限りの、戦いかとを教えた。普通の魔物がしない戦い方をする分、二体の強さは大幅に上がっている。


「しかし何故、一緒に行動してないんだ?」


「・・・・・・俺の実家。国境に近いんですよ。あまり考えたくはないんですけど、万が一の可能性は捨てきれないんで」


(勿論手が必要になったら、来てもらうけどな)


ゼルートの国境の近くと言う言葉に、貴族であるセフィーレ達は直ぐにゼルートの考えが分かった。


「なるほど。ゼルートはとても家族思いなんだな」


美人なセフィーレに微笑みの笑みを浮かべながら、真正面からそんなセリフを言われたゼルートの頬が赤くなった。


(あれだ・・・・・・セフィーレさん並みの美人の笑みって、本当に反則だよな)

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