少年期[205]・・・・・・そういうことをあるよ

「まぁ、取りあえず明日に備えて今日はもう寝るとしよう」


「そうね。寝不足で動けませんなんて、シャレにならいものね」


「それもそうだな。良い感じに眠気も来ているし、ふぁ~~~~・・・・・・寝るとしよう。おやすみ」


ルウナは眼をこすりながら、速足にベットと布団の間に入り込んだ。

そして十秒と経たずに、可愛らしい寝息を出していた。


それを見たゼルートは、心の中でおもわず、の〇太君かよ!! と突っ込んでしまった。


「あらあら、ルウナは寝るのが早いわね。それで、ゼルートはどうするの? 本当にもう寝るの? まだ少し起きてるなら話に付き合うわよ」


ルウナはあっさりと寝てしまったが、まだ時間は九時半。元日本人で、現役高校生だったゼルートはすっかり前世より早く寝る習慣が身についていたが、まだまだ起きれることには起きれた。


「そうだな・・・・・・もう少し話すか。ラルは・・・・・・ラルも寝てたみたいだな」


ラルは既に小さい寝息を立てながら寝ていた。


「それじゃ、もう少しだけ起きてるか」


「そうしましょ。何か飲み物と軽い食べ物を貰っていいかしら」


「ああ、もちろん良いぞ」


ゼルートはランプの明かりを小さくすると、アイテムバックの中から飲み物と食べ物を取り出した。

それから一時間半ほど、ゼルートとアレナは二人での会話を楽しんだ。



それからゼルート達は三日かけ、十九階層まで到達していた。

その間、思いもよらないトラブルなどはなく、襲い掛かってくる魔物もE、Dランクの魔物だったのでセフィーレ達は特に苦戦することもなく、魔物を倒した。


ただ、トラブル・・・・・・と言うものではなく。小さな事だが、ハプニングと呼べるものはあった。

ローガスがそこまで小さくはない水だ溜まりを特に気にすることなく踏むと、膝まで使ってしまうという出来事があった。


それを見たゼルートはダンジョンの中なので、大声を出してしまえば、魔物を引き寄せてしまう事は分かっていたので、口を塞ぎながら笑い声を出さないようにしていた。


セフィーレ達も最初は何が起こったのか分からず、ポカーンとしていたが、次第に目の間で何が起こったのかを理解し、ゼルートと同じように手で笑い声を抑えながら、プルプル体を震わせていた。


その時にローガスの顔は頭から煙が出そうなくらい真っ赤だった。

そんなハプニングはあったが、順調に下の階層へ進むことが出来ている。


そして今は十九階層の中盤辺りにゼルート達はいた。


「・・・・・・あれだな。本当に他の冒険者達に全然合わないんだな。前回会ったのって、十階層手前辺りだっけ?」


「多分その辺だった思うわ。まぁ、ダンジョンは本当に広いからね。こういった森の階層は、進むべき道が決まってるわけじゃないから、他の冒険者と会わないことの方が多いわ」


「そうか・・・・・・まぁ、今回はそっちの方が良いだろうな」


ゼルートは最後、声を小さくして呟いた。


(ダンジョンに入る前にぶちのめした三人は、俺達が行く階層まで来れない筈だ。けど、酒場でボコった蛮族みたいな冒険者と、その取り巻きはもしかしたら俺達が向かう階層まで来れなくはなさそうだからな・・・・・・用心だけはしておくか。襲い掛かってきたら・・・・・・どうしようか。金玉二つとも潰して、二度と女を抱けないようにしてやればいいか。後は・・・・・・殺しはしなけど、二度と悪さできない様にはしてやるか)


もし、蛮族冒険者達が襲い掛かってきたらどうやって撃退しようかと、ゼルートは心の中で黒い笑みを浮かべながら考えていた。

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