第183話少年期[173]考え方によっては

全員が起きてからゼルート達はいつも通り、ちょっと豪華な夕食を食べていた。


「もぐもぐ、相変わらず贅沢な朝食よね。にしても、まさか本当に寝込みを襲って来るバカがいるとはね。まぁ、しっかりと罰を受けているから、別にいいんだけど。でも、ゼルートの結界石様々ね」


アレナはサンドイッチを食べながら、呆れた目で全裸で手足を縛られた冒険者を見ていた。


「アレナの言うよ通りだな。はぐはぐ。ラルがの存在を知らなかったとは思えない。なのに寝込みを襲おうとするとは・・・・・・本当にバカだな。それとも相当溜まっていたのかもしれないな」


ルウナの考えに、ソブルが苦笑いしながら答えた。


「否定したいが、男としては否定しずらいのが事実だな」


「ふん、セフィーレ様の寝込みを襲おうなど、万死に値する。あのような罰など温い」


ローガスの言葉にリシア達はそれは言い過ぎじゃないかと思いながらも、否定はしなかった。

今回は、ゼルートの結界石のおかげで被害はなかったが、万が一被害が出ていたら、自分達もローガスと同じ考えだったからだ。


だが、ゼルートはローガスの言葉を、悪い笑みを浮かべながら否定した。


「何言ってんだお前。いいか、先ずはこうやって裸で縛られ、自分の大事な部分を隠せないでたくさんの人に、見られることによって、先ずは精神的なダメージが与えられる。そしてあの木の看板には、あいつらが俺達の寝込みを襲ったということが書いてある、それを見た冒険者達は真実が分からなくても、大半の人は襲ったというを信じる。そしてこいつらの痴態と一緒にこの話は直ぐに広まる。そんでここはダンジョンがある街。他の街からもたくさんの人達が来る。と言うことは、その話を知った人達がその噂を他の街で広める。それに噂っていうのは大抵は大きく脚色されることが多い。よってこいつらはこの街から出て行いき、他の街に行っても白い目で見られ、陰でこそこそ陰口をたたかれる。そっちの方が殺すことよりよっぽど罰になるだろ。まさに生き地獄って奴だな」


ゼルートの説明を聞いたアレナとルウナは、ゼルートの考えに驚き引きつりはしたが、ゼルートの性格は知っているので、やっぱりゼルートらしいなと思い、表情にそこまでの変化はなかった。


リシアとカネルとソブルは、ゼルートの考えに納得出来なくはなかったが、そんな考えがパッと浮かぶゼルートに再度、絶対に機嫌を損ねるようなことはしないでおこうと思った。

ゼルートの罰を否定していたローガスでさえゼルートの考えを聞くと、頬を引きつっていた。

それを見た三人はローガスがゼルートに対しての態度を改めるかもと、少し期待を募らせた。


そしてセフィーレは、ゼルートの考えに驚くことや、頬を引きつらせることなかった。むしろその考えを今後自分の家に害を与えた者への罰として参考にならないかと考えていた。


「確か後二階下れば十回層だったな。ボスの魔物はどんな魔物なんだ?」


「確か、オークが三体だったはずです」


「オークか・・・・・・正直言って相手にならないな」


リシアの答えを聞いたルウナは、前回オークを簡単に倒したので、興味が薄かった。


「まぁ、でも今まで倒してきた魔物のランクを考えれば、オーク三体ってのは妥当なんだろうな。俺達でも、楽勝で倒せるけど・・・・・・どうしますかセフィーレさん。俺達で倒した方が良いですか?」


ゼルートの問いにセフィーレは少し悩んでから答えた。


「そうだな・・・・・・悪いがゼルート達に頼んでも構わないか?」


「分かりました。ラルはどうする? 戦うか?」


ラルはオークに対してラルと同様、あまり興味はなかったので首を横に振った。

アレナはゼルートが戦いたいなら譲ると言ったので、ボスの部屋のオーク三体とは、ゼルートが戦うことになった。

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