第173話少年期[163]な~む~

諦めて戻ってい冒険者達を見て、ゼルートは安心していた。


(一応こっちは依頼を受けて、ダンジョンに潜るわけだから。素材の分け前とかで争いたくないからな。というか絶対にろくなことにならないから、マジで勘弁だ)


もしもの未来を考えたゼルートは胃が痛くなってきた。

その隣でゼルートの表情を見ていたアレナがゼルートが感がている事が読め、またまた苦笑いになっていた。


だが、アレナが正面を向いた瞬間、ゼルートと同じ表情になった。


前から、競争相手が消えたのを確認してからゼルート達に向かってきた、冒険者パーティーがいた。


(・・・・・・嘘でしょ。なんでこっちに向かって来るのよ。ラルが見えてないの? どう考えても貴族の雰囲気を醸し出しているセフィーレ様が見えないの? もしかして目が見えないの???)


アレナはあまりにも予想外の出来事に、若干頭が混乱していた。


こちらに向かって来る冒険者達は三人組。全員男で、顔はそこそこ整っている。実力も弱いというわけではない。

だが、自分達は隠せてると思っているのかもしれないが、元Aランク冒険者だったアレナには、貴族のパーティーに参加してそういった目を一回だけだがよく覚えているゼルートには、下心があるのが丸見えだった。


ゼルートは思いっきりため息を吐きながら眼がしらを抑えていた。


(は~~~~~。本当にマジふざけんなよ。鑑定眼で見たけど、Dランク程度の実力しかないじゃねぇかよ。なのになんでそんな、俺達の誘いを断るはずがないって表情してるんだよ!!! お前ら程度の実力を持っている奴なんか腐るほどいるんだよ!!!! マジ、ファック・〇フ!!!!!)


つい、興奮して汚い言葉を使ったが、ゼルートは直ぐに冷静さを取り戻し、自分が取るべき行動に移った。

ゼルートは左手を横に広げ、アレナとルウナに自分が何とかすると伝えた。


「やぁ、初めて見る顔だね。もしかしてこれからダンジョンに潜るのかい? なら僕達といっ「おい」ん? なんだい君は。子供に用はないんだ。そこをどいてくれないか。後ろの女性たちに僕達はお誘いしているんだ」


ゼルートは後ろにもまだ、男はいるだろと心の中でツッコんだが、直ぐに本題に戻った。


「俺と、後ろの人族のあいつと、獣人族のあいつが後ろの方たちの護衛の指名依頼を受けているんだ。だから、関係のない冒険者とは今は関わりたくはないんだ。だから・・・・・・」


ゼルートはアレナとルウナが自分のパーティーメンバーだと説明し、あまり言いたくなかった、依頼内容を言い、なるべく手を出さずに物事を解決しようとした。


だが、そんなゼルートの思いを目の前の三人組は、あっさりと打ち砕いた。勿論悪い意味で。


「おいおい、マッサがお前に用はないって言ってたのが聞こえていなかったのか。お前みたいなクソガキには用はないんだよ!!!」


「ニックの言うと通りだ。それにお前みたいな子供が後ろの美しい方たちと同じパーティーメンバーだと?? 妄想が過ぎるぞ」


「まぁまぁ、ホッソもニックもそんな真実だとしても酷いことを言ってやるなよ。ほら見ろ、怖くて俯いてしまってるじゃないか」


ゼルートは当たり前だが怖がってなどいなかった。ただただ、冷静にブチ切れていた。


後ろにいたアレナ、ルウナ、カネル、ソブル、リシアは、ゼルートの怒りを感じ取り、合掌をしていた。

ローガスも、ゼルートの実力は身に染みてわかっているので、見る必要はないと思い、目を瞑った。

セフィーレはここからどうなるのかワクワクした表情で見ていた。


ブチ切れていたゼルートは低く、重く呟いた。


「大した実力もないカス共が・・・・・・あまり調子になるなよド三流冒険者」


「・・・・・・君、今何て・・・・・・っ!!!」


ニックという冒険者それ以上喋ることはなかった。


ゼルートはマッサという冒険者は吹っ飛ばないように、だが体に響くように、でも死なないように鳩尾殴りつけた。

そしてクの字に曲がったマッサを上に蹴り飛ばした。


未だに何が起こったのか理解できていない二人の体に正中四連突き、人体の急所である体の中心の四か所をホッソ、ニックの順に放った。


ゼルートの正中四連突きを喰らった場合、本来大きな悲鳴を上げるて転げまわるはずだが、ゼルートがそれをさせなかった。

ゼルートはニックの腕をつかみ、ホッソに向かって地面に叩き付けるようにぶつけた。そして直ぐに二人を蹴り上げ、一回転してから二人の腹に踵落としを決めた。

二人は決して少なくはない量の血を吐いたがゼルートは、一瞥もくれず、上空に蹴り上げたマッサのと所までジャンプした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます