第160話少年期[150]・・・・・・呆れて言葉も出ないってやつだな

ゼルート達はマグラスの店を出た後は晩飯の時間まで服を見たり、使い捨ての武器を買ったりなどして時間を潰していた。

途中でゼルート達にアレナとルウナが目当てで絡んできた冒険者がいたが、ゼルートは冒険者達がナンパらしき言葉を発した瞬間に、魔力の弾丸を男たちの股下から上に放った。

男たちが悶絶した声を上げるがゼルートは気にせず、相手を気絶させる雷魔法、スタンを使い気絶させ武器や防具、所持金を奪ってすぐその場を離れて宿に向かった。


ゼルートとしては絡んできた冒険者を、出来れば大勢の前で恥をかかせたかったのだが、今はセフィーレの護衛中ということもあり、あまり事を大きくしないようにした。

アレナとルウナもそれが分かっていたので、ゼルートに問題を起こさに様にとは言わなかった。

むしろ自分達をいろんな意味でダメな冒険者から、守ってくれたので普通に嬉しいという感情があった。


宿に戻ってからセフィ―レ達を待つこと十分、ようやくセフィ―レ達が宿に戻り、少し休憩をしてから夕食が始まった。

食事中の雰囲気は悪くなく、和気あいあいと一人を除いて食事をしていた。

ゼルート的には量がいまいち足りなかったが、味は悪くなく上品な味というのが多少は分かるので満足していた。


そんなゼルート達が楽しく食事をしているところに邪魔者がやって来た。


「おいおい、綺麗な姉ちゃんたちが随分とたくさんいるじゃねぇか。ちょっと俺達の相手してくよ」


ゼルートはバカな冒険者が自分達に絡んできた瞬間に、直ぐに鑑定を使って声をかけて来た大柄な男と、後ろの腰巾着二人のステイタスを見た。


(・・・・・・別に厄介なスキルはないみたいだな。後ろの腰巾着二人はステータスはCランクの半ばぐらい。絡んできた大柄で見た目蛮族の冒険者は、ギリギリBってところだな。俺にとっては別にどうとでも出来る相手だけど、坊ちゃん貴族とソブルさんだと厳しいだろうな)


相手との力量差をしっかりと理解できているソブルは、例え相手が酔っていても自分が真正面から対処できるか不安だったので、どのタイミングで男たちを止めに入るかチャンスを探っていた。


だが、そんなソブルの考えとはよそに、ローガスは自分の主のセフィ―レに対して無礼な態度を取った相手にためらいなく向かった。


だが、それは全く持って無駄な行為だった。


「おい貴様!!! その方が誰だかわかっているのか!!!! この方はアゼレーぶふぁっ!!!!」


ローガスが言葉を言い切る前に、蛮族の様な見た目をしている冒険者はローガスに裏拳を決めて、他の客の所に吹き飛ばした。

周りから悲鳴が上がった。

あっさりと吹き飛ばされたローガスを見てゼルートは心底呆れていた。


(はぁ~~~、従者が聞いて呆れるな。自分が喋っている途中だからって相手が攻撃してこないとでも思っていたのか? それとも自分が貴族だから殴られたりする事はないとでも思っていたのか? まぁ、どっちにしろアホすぎるな。常在戦場とは言わないけど、こういった時ぐらいいつでも相手の攻撃に対処できるようにしておけよ。ほれ見ろ、カネルさんとリシアさんなんてあまりに瞬殺過ぎて驚いてるじゃん。ソブルさんは頭抱えちゃってるし、セフィ―レに至ってはため息を吐いちゃってるし。はぁ~~~~、とりあえず俺護衛なんだし何とかしないとな)


アレナとルウナから何とかしてくれという目線を送られたので、とりあえず迅速に終わらそうとゼルートは思い、ひとまず一気に蛮族冒険者に詰め寄った。

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