第151話少年期[141]バーコスに到着

ゼルート達が出発してから目的地のバーコスに着くまで魔物が少々襲ってきたが、ラルが全て瞬殺したのでバーコスに到着するまで、ゼルート達は仕事らしい仕事はしていなかった。


襲ってきた魔物はゴブリン、ゴブリンの上位種、ブラウンウルフ、アイアンアント等の弱いモンスターばかりだった。ゼルートはラルばかりに仕事をさせて申し訳ないと思っていたが、ラルは向かって来るモンスターが弱すぎるので仕事をしているという感覚はなかった。


ゼルート達が出発してから三時間後、ようやくバーコスの街が見えて来た。

だが、ゼルート達がバーコスに近づくにつれてバーコスの門兵たち達が慌てだし、ゼルート達がバーコスの目の前に着くころには門兵の人数が四倍ほどに増えていた。


ゼルートは何故そうなっているのか、さっぱり分からなかった。


「・・・・・・なんか門兵が増えていないか?」


最初はアゼレード公爵家が来るから迎えの人数を増やしているのかとゼルートは思っていたが、よく見ると門兵たちが武器を構えてこちらを警戒していた。


ゼルートの疑問にもしかしたら・・・・・・、とつぶやきながらリシアがゼルートの疑問に答えた。


「ゼルート殿の従魔、ラルさんを警戒してあのような行動をとっているのかもしれませんね」


リシアの予想を聞いたゼルートはそれはないだろうと思った。なぜならラルにはしっかりと従魔の首輪を付けさせている。それに窓から見たラルは特に周りを威嚇している様子もないので、何故ラルを警戒するのかゼルートにはさっぱりだった。


カネルはゼルートがリシアの説明に納得してない様子を察し、苦笑いしながらもう少し詳しく説明した。


「ラル殿は確か雷属性のドラゴンでしたよね。属性を持つドラゴンは例え子供であったとしてもかなりの脅威なんですよ。それが私たちの乗っている場所と並走しながら向かっていたとしても、それが中に乗っている冒険者の従魔だとは思いませんよ。でも安心してください。今ソブルが門兵に事情も説明してきてくれていますから」


カネルの言葉でゼルートはそういうものか・・・・・・っと、まだ半分納得はしていないがゼルートの今のステータスはAランク冒険者とあまり大差ないほどの強さがある。だが世の中にはまだまだ上のSランクと言うおよそ才能があったとしても、たどり着くことは難しい領域にいる冒険者もいる。

そういった冒険者なら属性を持つドラゴンぐらい従魔にしてそうだなと思ったが、よく考えれば従魔にしようと考えるより倒してその素材で武器や防具を作ってもらおうと思うのが一般的かと思った。


ソブルが何やら紙を見せながら説明していると向こうが理解し、ゼルート達は中に入ることが出来た。

中に入ってからは馬車から全員降りて行動をし始めた。


ゼルートはバーコスの街の雰囲気に少し驚いていた。

ゼルート達が拠点としているドーウルスは辺境の街の中ではかなり大きな街でありいつも賑やかだが、バーコスはその三倍ほど活気にあふれている。

ゼルートがバーコスの雰囲気に驚いているのに気づいたアレナは、何故ドーウルスの街よりバーコスが活気にあふれているのかを説明した。


「街の中にダンジョンがある街は基本的に毎日こんな雰囲気よ。ダンジョンは階層にもよるけどいろんなモンスター、魔道具、ポーション等があるから武器屋も道具屋も料理屋もいつも賑やかなのよ。それにダンジョンに入ろうとする冒険者がたくさん来るから宿屋もたくさんある。大体いつもお祭り騒ぎのようなものよ」


アレナの説明を聞いていたゼルートとついでにルウナはテンションが上がっていた。


(ダンジョンか・・・・・・長い間結構自由に外を遊びまわっていたんだけど、中々ダンジョンを発見したことがなかったんだよな。まぁ、行動範囲が限られていたのもあるがそれでも野のダンジョンが見つかると期待してたけど、そんな事なかったからな。へへっ、楽しくなってきたな。あっ、後でセフィ―レさんにあれを確認し解かなきゃな)


ゼルートはダンジョンの中での護衛をどうすればいいかダンジョンに入る前に聞いておこうと思った。

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