第134話少年期[126]公爵家が来るまで

「まぁ・・・・・・つまり、あまり関わるなって事でいいのか?」


ゼルートは苦笑いしながらガンツの言葉を自分なりに解釈した。


ガンツは大きくエールをあおると、ガンツも苦笑いしながら答えた。


「ぷは~~~、そう言うことだ。いや、商人全員がそうだってわけじゃぁないんだ。もちろん、俺ら冒険者に対して見下すような態度をとらない人も多くいる。だが、それでもこっちの苦労がわからない、冒険者は自分の商売品を守って当然って奴も少なからずいるんだ。んで、そういう奴らが依頼人になっちまうと、護衛中に何かやらかしてしまうとかなり面倒なことになるんだ。だから俺みたいなCランク以上の冒険者になるとモンスターや、ダンジョンの情報だけじゃなく、そこら辺の情報も集めなきゃならねえんだ。実際にあんまりにも冒険者に対して見下した態度を取る商人が、まったく冒険者に護衛を受けてもらえずに経営破綻したって話もあるからな」


ゼルートはガンツの話の中に出て来た商人を、阿保の極みだなと思った。


まず自分が冒険者に依頼してる時点で、持ちつ持たれつの関係になってるのに気づけよと。


だが、ゼルートはガンツの話を真剣に聞いた。


ゼルートは横つながりの広い商人に嫌われると、その後の活動がいろいろ厄介になるのでそこら辺は避けたかった。


むしろ大物の貴族を相手にするなんて、もっとめんどくさくなるはずだと思った。


(でもまぁ、今回の依頼で公爵家の次女さんを味方につければ、今後そこそこ権力のある貴族と喧嘩になっても面倒なことにはならない可能性もあるってわけだな。いや、そもそもミーユさんはもう俺の味方と言えるのか?? そこら辺はいまいちわかんないな)


「なるほどな。ありがとなガンツ。結構参考になった」


「おう、なら依頼が終わったら俺に一杯驕れよな!!!」


調子の良いガンツにゼルートは笑顔で答えた。


「わかってるよ。その時は酔いつぶれるほどエールを飲ませてやるよ」


そう言って俺はまた夕食の時間まで街をぶらぶらと歩いた。


その日は夕食を食べ。新しい武器の考案に悩んで終わった。


ちなみにゼルート達が依頼を受けるまで五日程あったので、それまでに武器の考案を済ませたり食料の調達、そして創造のスキルで生み出した料理本でとある料理の練習をしていた。


後はアレナ達には秘密で、ラーガルと一緒に作っている俺が大人になった時の楽しみの状況確認を行ったりした。


そして少し前にラガールに預けたラッキーティアスクワロはそこそこ強くなっていた。


元は確かDランクの魔物だったが、総合的な強さはすでにCランクほどになっていた。


そしてなんやかんやで時間が過ぎていき、遂に公爵家からな指名依頼を受ける日となった。

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