第128話少年期[120]まぁ、そういう反応になるよな

オークキング達を倒し終えマジックリングに回収して拠点地に戻ると、他の所も全て倒し終えたのか、すでに祝勝ムードだった。


そしてゼルート達を見つけた魔導の戦斧のパーティーが、ゼルート達の元にやってきた。


グレイスはまずねぎらいの言葉をゼルート達にかけた。


「おう、そっちも終わったようだな。とりあえずはお疲れ様だな」


「ええ、そっちこそお疲れ様です。そっちはどんな魔物と戦いましたか?」


ゼルートはオークキングと戦えたので今回の依頼には満足しているが、他にも強そうな魔物がいるかどうか知りたかった。


ゼルートに質問されたグレイスはう~んと、思い出しながら答えた。


「そおだな~~~。正直そこまで強い奴はいなかったな。強いて言えば成長したオークジェネラルぐらいか。まぁ、成長していたとは言ってもそこまで強くはなかったな。お前の方はどうだったんだ?」


グレイスの質問にゼルートはニヤッと笑いながら答えた。


「俺はオークキング、ゲイルはゴブリンキングと戦いましたね」


ゼルートの言葉にグレイスさんだけでなく、拠点地にいるほとんどの人が驚いた顔、またはそんなの嘘に決まっているだろと言わんばかりの顔になっていた。

が、直ぐにグレイスの息子、ダンがゼルートの言葉を否定してきた。


「おい、いくら良いかっこしたいからって、そんなバカげた嘘ついたってもみっともないだけだぞ」


ダンの言葉にゼルートの実力を知らない冒険者達はゼルートに対してほら吹き、ヒモ野郎など好き勝手なことを言っていた。

ゼルートの実力を知っている冒険者でもランクDの冒険者が、ランクBのオークキングが倒したという言葉に対して半信半疑だった。


ゼルートはダンやその他の自分に対して、否定的な言葉を言う奴らが出てくることは予想していたので、直ぐにアイテムリングからオークキングの死体を出した。


ゲイルも腰に掛けているアイテムバックからゴブリンキングの右耳を出した。


それを見た冒険者達は今度は全員驚いた顔をしていた。ダンは驚いたといより・・・・・・り得ないという顔をしていた。


「こいつは確かにオークキングだ、それにこっちもゴブリンキングの右耳でまちがいねぇ。はっはっは、やるじゃねぇかゼルート! ゲイルもな。かーーー、俺もそっちにいれば戦えたかもしれなかったな~~。で、肝心の強さはどうだったんだ?」


「結構強かったですよ。魔法は初級、中級辺りしか使ってなかったけど、使い方が上手くて持っている大剣も魔剣の類だったんで、攻撃力も申し分ありませんでしたね。土魔法も器用に使っていましたし、最後の一撃はかなり威力の高い一撃でしたよ」


俺が答えた後にゲイルもゴブリンキングの強さを伝えた。


「私の方はおそらく再生か回復速度上のスキルを持っていたので、そこが少々厄介であった。魔法の詠唱速度も速く戦い方が上手かった。それと、持っていた魔斧も少々面倒でしたな」


そう言うとゲイルはアイテムバックから、ゴブリンキングが使っていた魔斧を取り出した。


それを見たグレイスは直ぐにその魔斧の凄さが分かった。


「これは・・・・・・中々の上等な魔斧だな。見た感じ、状態異常の攻撃が出来るってところか」


グレイスの言葉にゲイルは流石Aランクの冒険者だなと感心した。


(見たところ主と同じように鑑定眼のスキルを持っている様には見えない。なら、百戦錬磨の経験からわかる考えか。Aランク冒険者は伊達ではないといったところだな)


ゲイルはグレイスの言葉に頷き細かく説明した。


「そうだ。おそらくは毒、麻痺状態にする効果が着いている。だがもう一つ特徴がある。

魔力を込めることによって液状の毒、麻痺を出すことが出来るようだ」


「へ~~~、それはまぁなんとも厄介な武器だな。攻撃力も悪くなく状態異常の効果まである。すげぇじゃねぇかゲイル!! 良い武器を手に入れたな」


「ああ、全くだ。我の戦闘スタイルには合わないが結構良い魔斧だ。前衛の冒険者にとってはかなり需要があるだろうな」


ゼルートとグレイスがゲイルが手に入れた魔斧を褒めるが、ゲイルは元々斧を使わないのでゼルートに献上しようと考えていた。


なので魔斧を持ち上げるとゼルートに渡した。


「確かに良い魔斧だが斧を使わない私にとっては不要なものだ。よってゼルート様、あなたに渡そうと思います」


ゲイルの予想外の言葉に、ゼルートは間の抜けた顔をしてしまった。


「え、いいのか? 確かにお前は斧術のスキルは持ってない、ど扱えないことはないだろ」


「そうかもしれませんが主の方が私よりこの魔斧を有効活用できるはずです」


「ん? ゼルート、お前斧術スキルも持ってるのか?」


グレイスはゲイルの言葉からそう言っているようにも聞こえたので、ゼルートに訊いてみた。


「はい、それほどレベルは高くないですけど一様使えますね」


「はぁ~~~、多芸な奴だな。ま、とりあえず後はのんびりしようぜ。あ、また冷えたエールを貰っていいか」


「ふふ、もちろんですよ。ゲイルも飲むだろ」


「・・・・・・そうですね。少しいただきましょう」


そうしてゼルート達はオークキングの死体などをしまい飯の準備を始めた。

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