第74話少年期[65]オークション後の出来事

オークションの一件から一日経った。

あの後ミーユから何か困ったことがあったら、何でも言っ欲しいと言われた。

今回のアレナを救った事で、どうやら大きな信頼を得たようだ。

まぁ、貴族絡みの厄介ごとが起こった時には助けてもらおうと思った。


アレナに奴隷商人に頼んで、主人を交換するかと聞いたんだが断られた。


一応理由を聞いてみたら、確かに出来ることならミーユと一緒にいたいが、もしかしたら自分がミーユの傍にいることでミーユに迷惑がかかるんじゃないかと思っていたらしい。


何より一番恩を感じているのは俺だから、一生かかってもこの恩を返していきたいと言われたときは、嬉しさよりも恥ずかしさの方が上回って、返事を返す時にかみまくってしまった。


アレナとルウナは同じ女ということもあって、直ぐに仲良くなった。


まぁ~話す内容が魔物の倒し方や武器の話などで全然女らしくなかった。


それと一番面倒だったというか、よく考えずに行動してしまったなと思ったのが、アレナをパーティーに加えるためにギルドに申請するときだった。


アレナが元Aランクの冒険者だったので、申請するときにいろいろ聞かれ最終的にギルドマスターのところにまで連れていかれ、事の顛末を話したら直ぐに了承された。


ギルドマスターが、俺がオークションに行っていたことを知っていたからってのがあるだろうけどな。


対応してくれた人がベテランの受付嬢の人だったということもあって、迅速に事が進んだので冒険者達から絡まれたりすることはなかった。


そしてアレナのランクはまた一から始めることになったんだが、経験と強さからして今回のDランクの昇格試験を受けても良いとのことになった。


アレナはまたランクを上げていく楽しみが味わえるので、むしろ良かったともの凄く前向きな考えをしていた。


後ゲイル達についてはしばらく別行動をとることになった。


別にお互いのことが嫌いになったとか、そういうことではなく単に今のままでは強くなれないというのが理由らしい。


俺はその理由に苦笑いしながら了承した。


もちろんゲイル達の力が必要になったら俺のところに召還できるし、何より今のままではこいつらも成長できないのは確かなので、俺は野宿が出来る一式と体力と魔力の回復ポーションをいくつかゲイル達に渡して、一旦別行動をとることにした。


そして明日はいよいよDランクの昇格試験なわけなんだが・・・まぁとりあえず面倒ごとが起きないことを祈るしかないか。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます