第73話少年期[64]友情って良いもんだよな

俺は今数時間前にラッキーティアの落札金額を受け取った所にいる。


「それではゼルート様。アレナと奴隷契約をしますがよろしいでしょうか」


「はい、わかりました」


最初は奴隷契約をミーユに変わってもらおうかと思ったんだが、それだとミーユの貴族の間でのイメージが悪くなるのではと思ったので、やめておいた。


「アレナ。これからはゼルート様がお前の主だ。

粗相のないようにな」


「はい。もちろんです」


ドップスは俺から白金貨百枚を受けとると、良い笑顔で奥の部屋に戻っていった。


「えっと・・・ゼルートだ。冒険者をやっている」


「アレナよ。説明にもあったと思うけど元Aランクの冒険者よ。といっても奴隷に落ちたからランクはまた一からやり直しだけどね。

それはそうと冒険者だったのね」


「そうだけど・・・それがどうかしたのか?」


「いえ、金貨一万枚、白金貨百枚も出す人が子供。ましてや冒険者だとは思わなかったのよ」


確かに俺みたいな子供があんな大金持ってるとは普通思わないもんな。


「珍しい物を手に入れたからオークションに出してみたら予想外の額になったから。それで買えたようなものだ」


「そう。まあ、なにはともあれこれからよろしく頼むわね・・・えっと主か、それともマスターって呼んだほうがいいかしら?」


「いや、普通にゼルートと呼んでくれ。堅苦しいのは嫌いなんでな。それに俺はあまり奴隷どうこうってのも嫌いだからな」


「そう・・・私の運は尽きていなかったようね。それでは改めてよろしく頼むわね。ゼルート」


「ああ、こちらこそ頼むよアレナ。

それで早速なんだが会ってもらいたい人がいるんだが良いか?」


「? 別に構わないけど、いったい誰かしら?」


よかった。ぶっちゃけて言えばこれが本命のようなものだからな。


「よし。入ってきてくれ」


俺は扉の向こうにいるミーユとルウナに声をかけた。


そして部屋に入ってきたミーユを見てアレナ大きく驚いていた。


「な、なんでミーユがここに?」


「お前が奴隷に落ちたという噂を聞いてそれが本当だとわかってな。それからお前がどこにいるかのかを諜報部隊に調べさせ、今日ここに私の使える全てのお金を持ってきてお前を買い直ぐに奴隷から解放しようと思ったのだが、とある貴族に邪魔をされてな。私が持ってきた金ではもう競れなくなったところでゼルートが助けてくれたのだ」


「そう、だったのね。ゼルート、本当にありがとう」


「おいおい、礼をするならミーユさんにしろ。

友達のためにここまでしようとしてくれるやつなんていないぞ。それに俺だって今日ミーユと会わなきゃ買うつもりはなかったんだ」


「そうね。ありがとうミーユ。私なんかのためにここまでしてくれて本当にありがとう」


「なにを言っているんだ。私達は友達だろう。

私はアレナの友達として当然のことをしたまでだ」


「ミーユ・・・・・・」


アレナはミーユによしよしされながら泣いた。


いいね~。前世でもこのぐらい助け合える友達が欲しかったもんだ。



「ご、ごめんなさいね。あまりにも嬉しくてつい」


「いや、気にすることはない。それでだな、俺のパーティーメンバーを紹介したいんだがいいか」


「ええ、是非頼むわ」


「てことでルウナ宜しく」


「了解だ。私は見てのとうり狼族の獣人だ。

名前はルウナ、冒険者のランクはEで二日後にDランクの試験を受ける。

得意な武器は・・・基本は籠手を装備しての接近戦だな。武器だと一応双剣が使える。


これからは同じパーティーメンバーとして宜しく頼む」


「こちらこそ宜しく頼むわ」


「よし、それでは外に出るとするか」


「「「はい(ああ)」」」


そういえばルウナの言ったとうり二日後はランクアップの試験だな。


一応準備を元からしてあるが人が増えたことだしもう一回確認するか

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