第66話少年期[57]奴隷か・・・

「ふっ!」


ゲイルの一閃によりオークメイジの体と頭がさよならした。


「後はもういないか?」


「この辺りにはいないと思うよ」


「そうですね。ゲイルさんが倒したオークメイジで最後だったと思います」


これで終わりか・・・。ブラウンウルフの討伐の依頼を受けてたら、急に来たから一瞬焦ったけどやっぱりオーク程度じゃこんなもんか。


そんで倒したのはいいけど、依頼を受けてたわけじゃないし・・・とりあえず魔石だけは回収しとくか。


「おいみんな。とりあえず魔石だけ回収しといてくれ」


「「「わかりました(はい)(うん)!!」」」


十体ぐらいいたオーク達の魔石を回収し終わったので帰ろうしたら・・・。


「主様! オークメイジのが持っていた皮袋の中にこんな指輪が入っていたよ」


ラームがなにやら珍しい指輪? を見つけたようだ。とりあえず鑑定してみるか。


ラームから指輪を受け取りスキルを発動した。



反射の指輪 ランク4


効果 この指輪に込めた魔力の強さの分だけあら

   ゆる攻撃を跳ね返すことができる。

   発動回数も込めた魔力によって変わる。

   (魔力を込めずともそこまで強くない攻撃

    なら跳ね返すことが出来る。但し回数は

    三回。使いきったらインターバルが一

    時間ある)


へえ~~~。そこそこ良いマジックアイテムだな。下の内容は魔力の少ない人でも使えるようにしてるってことだよな。


そう考えると良い拾い物をしたな。


でもなんでオークなんかがこんなそこそこ価値のあるマジックアイテムを持っているんだ?


「冒険者か商人を殺して奪ったのではないでしょうか」


「なるほど。そんな結構単純なことか・・・ってなんで俺の考えてることわかったんだ」


「とてもお顔に出ていたので」


そ、そうなのか。心が読まれてるってわけじゃないんだよな?


「とりあえずでかしたぞラーム。これは仲間が出来た時にでも渡すとするか」


「ゼルート様、お仲間を増やすのですか?」


「ああ、そんなに増やすつもりはないけど二、三人は欲しいかなって思ってたからな。仲間が増えれば戦略の幅も増えるし、お前達の負担も少しは減るだろうしな」


「確かにそれはありがたいですね。しかし新しい仲間ですか・・・・・・なら奴隷をお買いになってはどうですか。奴隷ならば裏切る心配もありません」


なるほどな・・・奴隷か。


裏切りといえば、十歳ぐらいのときに滅ぼした盗賊団を思い出すな。


自分達が殺されそうだとわかったら、皆して他の奴らを売って自分だけは助かろうと必死だったからな。


ドラ○ンボールでいうウー○ンみたいな感じだったな。


「そうだな。ゲイルの考えはありだな。よし、それなら帰りに奴隷を見に行ってみるか」


そうしてギルドで依頼達成の報告をして、ちょうど良いところにガンツがいたので奴隷を売っている場所を聞いた。


そうしたらにやにやした顔をしながら答えた。


正直殴ってやろうかと思ったがやめておいた。


が、最後に「今日買ったら早速夜の相手をさせるのか~」とものすごいいやらしい顔で聞いてきて物凄いムカついたので、結局股間にブレットをぶちこんだ。


そして歩くこと20分ほど。


「ここがそうか・・・」


なんかいかにもって場所だな。


とりあえず入るとするか。


中には奴隷商人にはあまりみえない中年の人の良さそうな人がいた。


「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用で」


「奴隷を買いに来た。見た目は子供だが金はある」


俺はそう言ってマジックリングから金貨がたくさん入った袋を商人に見せた。


「お金の心配はしておりませんよ。お名前はゼルートさんで当たっていますよね」


「っ! 確かにそうだがなぜそれを?」


「これでもいろいろな冒険者を見てきましてね。ある程度の強さはわかりますよ。それにゼルートさんはギルドでも話題の新人ですからね。」


・・・あながち嘘でもなさそうだな。


「それではどのような奴隷にしますか?」


「俺は冒険者だからそこそこ強い奴。できれば直ぐに戦力になる奴がいいな」


「なるほど・・・一応普通の奴隷と犯罪奴隷の二種類がございますが、どちらにいたしますか」


「普通の奴隷で頼む」


「かしこまりました。ではこちらへ」


俺は奴隷商人の後について行った。


奴隷の住んでる場所だからもう少し汚いところかと思ったんだが・・・。


「案外きれいなんだな。臭いもそこまでしないし」


「奴隷がなにか病気でも患ったら値段が下がってしまいますからね。さあ、つきました。

ごゆっくり見ていってください」



なるほどな。言うだけあってなかなか強い奴が多いな。でもなんていうか・・・これと言って珍しい奴はいないんだよな。


「なあ、なんかもっとこう・・・特別な奴はいないのか?」


「そうですね・・・ゼルートさんご自分の強さに自信はおありですか」


「ある程度わな。それがどうしたんだ?」


「多分ゼルートさんのお眼鏡にかなう奴隷なんですが自分に決闘で勝ったもの以外には奴隷にならないという女の奴隷がいまして・・・」


なんだそのプライドの高そうな姫騎士みたいな女は。でもここ最近にどこかの国が滅んだとか、クーデターがあったなどは聞いてないしな。


「そいつはもしかして獣人なのか?」


「そのとうりでございます。見た目も強さもなかなかのものなのですが性格に少し難がありまして・・・・・・」


「そうか・・・・・・一応聞くが値段はいくらぐらいなんだ」


「そこそこ希少な獣人なので金貨八十枚です」


金貨八十枚か・・・買えないこともないがちょっと高いな。


「ですが、もし決闘に勝ってお買いになってくださるのなら、半額の金貨四十枚でお売りいたします」


おいおい! いきなり五十パーセントオフかよ!


「そんなに安くしていいのか?」


「ええ、もう買い手が五年も見つかっていないので。それにその獣人は良く食べるのでその・・・・・・」


「食費がヤバイってことか」


「お恥ずかしながらそういうことです」


「なるほどね・・・いいぞ。決闘に勝って買わしてもらうからとりあえずそいつに会わしてくれ」


「本当ですか!! わかりました、こちらに来てください!!!」


おっちゃん嬉しそうな顔しすぎだろ。


その獣人どんだけ迷惑かけてるんだよ。

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