第57話少年期[47]初仕事といきますか

「主よ、先ほどなにやらギルトの中が騒がしかったようですが、何かあったのですか?」


「気にするな。ただ酔っぱらいが暴れてただけだ」


「そうですか」


本当のことを言うと、ドアンを切りにいきそうなので嘘をついた。さすがに流血沙汰はヤバそうだしな。


「っと、どうやら着いたみたいだな」


入り口の上に満腹亭と書いてあった。


なんか・・・ザッ宿屋って感じだな。

とりあえず入る前にみんなに俺の影の中に入って貰った。


よし! 入るとするか。


中はギルトの酒場と作りが似ていた。


でも宿屋だからギルトほど騒がしくはなかったから、飯もゆっくり食べれそうだ。


「すいません、まだ部屋って空いてますか?」


「はい、大丈夫ですよ。お一人様で大丈夫ですか?」


この宿屋の女将かな、年はそこそこいってそうな気がするけど見た目まだ二十代後半って感じだな。


「一泊銀貨一枚、朝食夕食込みですと銀貨二枚になります」


「それではとりあえず一週間いるので銀貨十四枚で」


「ありがとうございます。これが部屋の鍵になります。夕食は後一時間ほどできますがどうされますか?」


「ごちそうになります」


この街に入る時にいろいろあって昼食食い損なったしな。


「それではそこの階段を上がってもらって、奥の方にいけばお部屋があるので、夕食までゆっくりと休んでください」


「そうさせてもらいます」


精神的に疲れたしな。


「へ~なかなか良い部屋だな」


綺麗にされてあるし、きっと毎日掃除されてるんだろうな。


「みんな出てきて大丈夫だよ」


影の中に入ってもらっていたゲイル達に出てきて貰った。


「主よラルとラームはもう寝てしまっています」


あらら、本当だ。

ま、もう夜だし仕方ないか。


「ところで明日から依頼を受けられるのですよね。どんな依頼を受けるのですか?」


「とりあえず俺は登録したばかりだから、たいした依頼は受けられないだろうから、とりあえずゴブリンの討伐や薬草の採集やブラウンウルフの討伐じゃないかな」


モンスターはどっちもランクFだしそこら辺が妥当だろう。


「主ならもっとランクの高い依頼を受けられると思うのですが・・・」


「何事も順序ってのがあるんだよ」


「そういうものなんですか?」


「そういうものなんだよ。とりあえず今日は飯食って寝ようぜ」


「そうですね」


ちなみに夕食のファングボアの肉のスープはなかなか旨かった。


ゲイルにはここに来る途中に買った肉の串焼きを二十本ほど上げた。



いま、俺はギルトの依頼書が貼ってある掲示板の前にいる。


とりあえず今受けれそうな依頼は・・・・ゴブリンの討伐、五匹で銅貨三十枚、討伐証明は右耳か。定番そうなこれにしとくか。


「すいません、これお願いします」


「はい、わかりました。って君昨日の子だよね?」


昨日確かに登録しに来たがなんで知ってるんだ?あ~、そういえば担当してくれたのこの人だったな。


「昨日はどうも」


「こっちこそありがとね。あの人、新人の冒険者を見つけたら毎回絡んで面倒ごとを起こしてたのよ」


俺様最強とでも思ってたんかね。


「私の名前はイルーネ。これからよろしくねゼルート君!」


「ああ、こちらこそよろしくイルーネさん」


「イルーネでいいよ」


「ならそうさせてもらうよ。とりあえずこれよろしく頼む」


「えっと。ゴブリンの討伐ですね。討伐部位の確認はもちろん素材と魔石の買い取りはここでするので、覚えておいてください」


「覚えておくよ。それとなんか視線を多く感じるんだがこれは俺の気のせいか?」


「えっとですね~、昨日ゼルート君はドアンさんを倒したことが、そこそこ広まっているからだと思いますよ」


「・・・なるほどな。納得がいったよ」


キ○タマ潰して電気も浴びさせたしな。


その話で俺に絡むバカが減ってくれれば良いんだけどな。


「それではお気をつけてください!」


とりあえずさっさとランクを上げるとするか!



そういえば何回依頼を受けたらランクが上がるんだろうな?

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