第51話少年期[41]思いのほか頭が良いな

「あーーーーやっちまたなーーー。でも今更命令変えんのもな~~~。まぁどちらにせよ、ゆうて時間はかからない筈だ」


そう思い俺はグロイアスとオークジェネラルの一騎打ちを眺めることにした。

もって・・・・・・三分ぐらいかな。


「ブモオオオ・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・」


二人共少しの間硬直が続いた。オークジェネラルの場合はどうやって攻めるのかを考えて、グロイアスはその攻撃をどうやって対処し、なおかつ相手の持っている大剣を傷つけないように奪い、俺のところに持っていくのにどういう行動をすればいいか選択中、ってところか。


そして先に以後いたのはオークジェネラルだった。


「ブモオオオォォオオオオオオオオオオ!!!!!!!」


気合い一閃とばかり大剣を上段に構えグロイアスに向かって突っ込んできた。

そしてそれを剣の腹を使って受け流そうと思ったのか剣を中段に構えた。

グロイアスの選択は間違ってはいない。間違ってはいないが今回上手だったのはオークジェネラルようだ。


オークジェネラルはグロイアスが自分のクロスレンジに入る前に大剣を地面に大きく突き刺し地面を抉り地面の土や石をグロイアスに放ち目つぶしをした。


その行動に俺は感心した。ただの猪突猛進なバカではないみたいだな。なんというか、長年生きて来た故の戦い方、生き残り方って感じだな。


そしてそこからまた突進するのではなく、大剣を横に大きく振りかぶり斬撃波を放った。


(すげぇな。流石成長してる魔物だな。こいつの場合は群れを率いていたわけだし、頭の方も成長したって可能性があるな。まぁ、俺とグロイアスを見た瞬間に逃げ出さなかったのは、相手の戦力分析は低かったとも言えるけどな。それでもセンスはあるほうか。・・・・・・これはちょっとわからなくなってきたな)


だがグロイアスの状況判断速度も負けてはいなかった。


目つぶしに惑わされることなく、大剣から放たれた斬撃波を大きく屈んで躱しそのままクラウチングスタートの態勢をとった。そして斬撃波が頭上を通り過ぎると直ぐに駆け出した。


そして思いっきりオークジェネラルにタックルをぶちかました。


「ブモオオオ!!??」


足に風の魔力を纏ってのダッシュの速さに、オークジェネラルは反応することは出来たが、脳が体に命令するのに間に合わず、もろに喰らってしまった。

そしてオークジェネラルが無防備になった一瞬にグロイアスは裏拳をオークジェネラルが持っている大剣の柄にぶつけ、オークジェネラルの手から大剣を弾き飛ばした。


そして勝機とばかりグロイアスは風の魔力を掌に集め張り手をオークジェネラルの腹に決めた。


「ブモオオオオオオアアァァァ・・・・・・・・・・・ブモアアア!!」


そして俺が魔法で造った大地の壁にぶつかり崩れ落ちた。


(・・・・・・勝負あったかな)


そう思った俺をオークジェネラルは良い意味で裏切ることになる。



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