第50話少年期[40]逃がすわけないだろ

「さてと・・・・・・まぁ、結果はさっきとたいして変わらない気がするな」


相手の集団がいくら上位種とはいえ、多分十秒もあれば終わるはずだ。

それほどまでに今までグロイアスの戦いを見てきて確かな技術、戦略、経験による予測が即座に実戦で使える強さが分かった。


圧倒的すぎると言ってもおかしくはない。攻撃力、防御力がCランク級って言ったのは嘘じゃない。速さは少し上かもしれないけど、そこまで戦力に大差はない。

単に攻撃の仕方が上手いだけだ。防御も回避も達人のそれだからな。


グロイアスを造って戦わせたのは今日だけど、普通なら傷一つや二つあってもおかしくわないんだがマジで一つもない。・・・・・・・・・・・・マジで軍隊とか造ったらマジでやばいな。

基本的に指令がなくても、その場の最善の行動を即座に取ることが出来る。うん、結構最強だな。


っと、後はジェネラル一体だな。


ほんとに速かったな。オークソルジャー二体は二回の突きで急所を潰し絶命。アーチャーとメイジはオークソルジャーが使っていた武器を拾い風、でブーストし顔面に投擲。そして見事に炸裂。


それを見たオークソルジャーは自分では勝てないと判断したのか後ろを向き逃げ出そうとしたがそうは俺がさせなかった。

というかオークの足の速さで逃げ切れるわけないだろ。


「アースウォール」


俺はオークジェネラルの後ろ一帯に大地の壁を造った。長さ縦に六メートル、横に二十メートル、厚さ二メートルの壁。跳ぼうが打ち破ろうが横に走ろうがその間にグロイアスが殺す。


逃げられないことを悟ったオークジェネラルは覚悟を決めたのか大剣を構えた。

俺は大剣を見て少し違和感を覚えた。


「・・・・・・あの大剣。もしかすると・・・・・・」


俺はオークジェネラルが持っている大剣を鑑定した。


オークジェネラルの大剣 ランク三


大剣が長年オークジェネラルに使われたことによって変化した大剣。

装備者の攻撃力少し上昇させる。

身体能力強化レベル3の恩恵を得る。


「ビンゴだな」


普通の武器が長年魔物に使われると、その魔物名前が付いた武器に変わる。そして性能も強化される。

う~~~んそんな欲しいってわけじゃないけど・・・・・・あるに越したことはないな。

なので俺はグロイアスに一つ注文を加えた。


「グロイアス!! そいつが持っている大剣は回収しろ」


こちらを向いたグロイアスは大きく頷いた。


良し! と思った俺は直ぐに後悔した。


(待てよ、あのオークジェネラルからあの大剣奪ってしまったら余計に勝負にならないんじゃないか? ・・・・・・俺のあほーーーーーー!!!!!)


と思いっきり後悔していたが結果はそうでもなかった。

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