第49話少年期[39]手裏剣にヨーヨーって結構良いよな

気配感知のスキルを使い、オークの集団を探していると、探し始めてから二十分程で見つかった。

そして俺は今オーク達に見つからないほどの距離から観察していた。


「・・・・・・・・・・・・捕まっている人間はいなさそうだな。普通のオークが三十体程、上位種のオークが八体、そして・・・・・・ジェネラルが一体か。しかもありゃ成長しているな」


成長した魔物、それは魔物が本来身に着けない身体能力、特性、スキル、魔法を使う魔物の事を指す。

単純に言えば元のランクプラスワンランク上の強さになるだろう。

オークジェネラルはCランクの上位だからBランクの上位の強さか・・・・・・ちょうどいいな。


俺は口端を吊り上げ笑った。


「グロイアス、お前は上位種とあのジェネラルを倒せ。俺は普通のオーク達を瞬殺する。だから思う存分殺れ」


グロイアスは大きく頷いた。


「しっ、・・・・・・いくぞ!!!」


俺とグロイアスはその場から勢いよくと飛び出した。

勿論俺達にオーク達は気がついた。特にオークジェネラルの反応は速かった。群れのリーダーは強さよりも、危機感知力が重要って本で見たことあるけど本当みたいだな。


でも、その一瞬で十分だ。


俺は手元に風の風磨手裏剣を造りだしそれをオークの集団に投げた。


「サイクロンクワトロブレード」


一応それらしい名前は付けておいた。

風の手裏剣はオーク達が反応出来ないほどのスピードオーク達斬り裂いた。

俺は風の手裏剣の中心に魔力の糸を付けオークの集団を一回りさせた。


風の手裏剣を手元に戻らせ魔力を自分の体に戻した。


「ん~~~やっぱ味気なかったかな。力下げれば、もうちょい楽しめたかもしんないけど・・・・・・新しい魔法の実験が出来たってことで良しとするか」


普通の冒険者が聞いたら、何言ってんだコイツって思うかもしれないが、これが俺の平常運転だ。

俺はオークの死体を見て、とりあえオークの肉には当分困らないなと思った。


そして俺はオークの上位種軍団と、グロイアスの戦いの様子を見た。


「ブモオオオオアアアアア!!!!!」

「ブモオオオォォオオオオオオ!!!!!」


今生き残っているオークの数は・・・・・・六体、か。

二体は腹に同じ大きさで穴をあけられている様子を見ると、ウィンドアローで殺したか。

残り一体は首が曲がっちゃいけない方向に向いてる、ってことはとりあえず首の骨を折っといたってところか。

そして今二体のオークソルジャーがグロイアスに接近戦を挑んで、そんで後ろから二体のアーチャーとメイジが前衛二人を援護、そしてジェネラルは戦況をじっくり観察している。が、その顔に焦りが見える。


どうやら俺が普通のオーク達を、この数秒で殺したってことを理解したみたいだな。

今、このまま戦い続けるか自分だけ逃げるか考えてるんだろうな。


「まぁ、俺が逃がすわけないんだけどな」


そして今まで上位種のオーク達の攻撃を余裕で躱していたグロイアスが後ろに大きく跳躍した。

そして両腕に風を纏い始めた。


それはこの戦いを終わらすという合図と言えるだろう。


そしてグロイアスが着地する瞬間と同時に駆け出した。


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