第46話少年期[36]グロイアス対コボルト

出来上がった錬金獣・・・・・・グロイアスの見た目は悪くない筈だ。


身長は二メートル程、体の色は基本灰色。拳と足はスタールタートルの甲羅を使ったので、少し大きく深緑になっている。体の節々には他の所にはフライメタルを多く、スタールタートルの甲羅を少々使い、攻撃を防御できるようにしている。


そして今分かっている性能の方は、ロックリザードとストーンガの素材を使ったので土魔法が中級、風魔法が初級まで使える。

力はファングタイガーの肉を使ったので結構力と速さはある。


「おし、これから試しに戦闘を・・・・・・と思ったが時間が微妙だな」


日が沈み始めていた。

今から家に戻れば夕食の時間に間に合うだろう。


「・・・・・・テストは明日にするか」


俺は明日のテスト結果がどうなるか楽しみにしながら家に帰った。






次の日、グロイアスと一緒に森に来ていた。


ちなみにグロイアスは、俺のスピードになんなく着いてきた。

途中までグロイアスの事をすっかり忘れていて、後ろを振り返るとグロイアスが普通に着いて来て安心した。


ファングタイガーの肉を使って得た身体能力がおかげもあると思うけど、フライメタルの性能のおかげでもあると思う。

体自体は基本軽いのに筋肉上物、骨だってそこそこの物。

そして魔法も少々使える。うん、やっぱり結構高性能だよなグロイアス。


っと、手ごろな相手だな。


俺はその場に止まりグロイアスに指示を出した。


「あそこにいるコボルト達を殺してきてくれ」


グロイアスはコクっと頷き一直線にコボルト達に迫った。

速いな・・・・・・Cランクのスピード系の魔物と同等くらいだな。

ちなみに今グロイアスに殺せと明確に命令したのには、ちゃんと意味がある。

グロイアスは確かに高性能だが、AIというわけではない。倒せと命令するだけでは、結果的に殺してしまうことはあるかもしれないが、基本は殺さないように倒すだけで命を奪いはしない。

ということなので、しっかりと内容を正確に伝えないと自分が思った通りの結果にはならない。

多少めんどくさいとは思うが、細かい指示がしたいときはこっちの方がやりやすくもある。


おっと戦闘が始まったな。

コボルト達はグロイアスの気配には気づいたようだが一歩遅く、グロイアスの拳が一体の顔面にもろに決まり、頭が木っ端微塵になった。

その結果にコボルト達は一瞬硬直した。

その瞬間をグロイアスは見逃さずすかさず、上段蹴りでコボルトの頭を刈り取った。

その時点でコボルトの数は残り四体。


そして硬直が解けた一体のコボルトが、持っていた石槍でグロイアスを前から突き刺そうとした。

が、それを簡単に喰らうはずもなく、そのまま前進しながら突きを躱し顔面に手の甲を叩きこみ気を失わせると足をかけ転ばし、腹に下段突きを決め拳が腹を貫いた。


残りの三匹の内後ろから弓を引き、矢を放った。そして剣を持っていた二体が同時に斬りかかってきた。

グロイアスは先に剣で斬りかかってきた一体の剣を躱し、強引に首の骨を折り殺し肩を掴み、向かって来る矢に向かって投げた。

そして矢はグロイアスが投げたコボルトの死体に当たり、グロイアスには届かなかった。


そして剣を持ったもう一体のコボルトの手に蹴りを入れ、剣を落とした。

そして抜き手でコボルトの心臓を一突き。もちろんコボルトは絶命。


それからも動きは止まらなかった。

直ぐに落ちていた剣を拾い、コボルトに投擲した。

コボルトはグロイアスの動作に体の対応が追いつかなかったのか何も出来ずに脳天を貫かれた。

これでコボルト六体とグロイアスの戦闘は終了。


「・・・・・・実力差がありずぎたかな? 二十秒と経たず終わっちまったな」


まぁ相手になんなすぎたな。結局魔法も使わず終わったし。

もう少し強い相手を探すか。





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