第41話少年期[31]反省会の内容

反省会は約三十分程続いた。


リルは魔法に関しては今の状態では文句なし。魔法の威力、そして詠唱の速さ。もしかすれば何年かすれば無詠唱、詠唱省略を覚えられるのではとブラッソが言っていた。

短剣に関しても、本職が魔法使いの割には上々だ。欲を言えば、もう少しスピードが欲しいといったところだろう。

課題は攻撃魔法をただ相手に当てるのではなく、次の攻撃の布石に使えるよう応用? を出来るようにしようって感じだ。とりあえずいくつか例を教えようと思ったがリルは頭が良いので、おのずと自分で気づくだろうと思い、とりあえずヒントを出しておいた。

後はリルの発想次第だろう。うまくいけばこの四人のパーティーの攻撃の起点となるはずだ。


次はゴーラン。十歳にしてはかなり動けている。剣の太刀筋も悪くわない。

寧ろ将来性はかなりの物になると思う。最後の魔力を剣に纏わせた一撃も良かった。ブラッソこの攻撃には良い評価言っていた。ただ、問題は・・・・・・ゴーランの性格故なのか、とりあえず動きが真っすぐと言うか、力押しの面が強い。これはリルと同じだが、攻撃を全て当てようとしか考えていない。牽制、誘導といった考えが全くない。

勿論そっちの面はスレンの方が圧倒的に上手いだろうが、だからと言ってゴーランが全くできなくていいというわけではない。最低限のテクニックはいる。

獣のような動きをし、直観的に相手の攻撃を躱したりできるのであれば文句は言わないが、あいにくとゴーランにそんな才能、特性はない。

なので剣で相手の攻撃を逸らしたり、小盾を上手く使うか相手の攻撃を、どの方向から来るのか、予め予測し攻撃を躱す等を覚えることが、ゴーランの課題だろう。


それを聞いたゴーランは、やはりそういったことは苦手なのか、口をへの字にし、もの凄くめんどくさそうな顔をしていた。


マーレルはリルと同じく、ほとんど欠点という欠点はない。魔法に関してはリルほどではないが中々の腕。まぐれかも知れないがリルと一緒にユニゾンマジックを発動させただけの事はある。

サブの武器の鞭も悪くない。たまに使っているナイフによる投擲もそこそこという評価だ。

良くないところと言えば、ちょっと鞭術のスキルで得られる技、拘束に少し頼っているところか。

確かに拘束は強いが、相手の筋力が自分の筋力より上回っていればあまり効かない。むしろまかれた鞭を引っ張られ、相手の方に持っていかれて、そのまま攻撃を喰らうこともあるだろう。

結果としては拘束に頼らないように、もう少し自分の手札をしっかりと把握し、優位に立ちまわることを考えること。スレンに次いで頭が基本的に冷静なマーレルになら出来るだろう。

後、拘束は決して悪い技ではないので、補助魔法を覚えられたら覚えてみようというのが課題だ。


最後にスレンは・・・・・・結構言うところがない。最初こそ緊張していて体が硬かったものの直ぐにいつもどおりに戻り良い動きになった。そして最後の細剣術の技、三連突きには驚かされた。

三本の刃には、しっかりと短い間だったが雷が纏われていた。この歳で属性魔法を武器に纏わせることが出来るのは、しっかりと積み重ねて来た努力と確かな才能、センスがあっての物だろう。

今すぐには使えないだろうがこれからも鍛錬を続ければ使いこなせるだろう。

課題は・・・・・・・・・・・・邪道な技を使えるようになることかな。簡単に言えば接近格闘で使える暗殺術とかだな。スレンには似合わないだろうし、本人も少し渋い顔をしているがこれが出来るようになればさらに戦力があがるはずだしもしもの時の切り札にもなるからな。


四人の課題、問題点はこんなところかな。




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