第37話少年期[27]まぁ、こんなもんだよな

ブラッソが攻撃に転じた。


とはいっても、大したことはしていない。

体格差ゆえに、基本蹴りしか使っていないが、四人にとっては十分な脅威になっている。

ブラッソがもの凄く手加減しているため、どの蹴りも四人が避けれるか、防御できるかのスピードで放っている。

威力もかなり制限しているため、当たったとしても骨が折れることはない。まぁ、その代わりかなり吹っ飛ばされるけどな。

ただしスピードは、時々四人が目で追えないスピードで動いている。理由は勿論目に見えない死角からの攻撃に、敏感に反応出来るようになってもらうためだ。

てなわけで、ブラッソにはたまに四人の背後に回って、蹴りを入れてもらっている。

ま、リルやマーレルに蹴りが入るときは、大きな怪我を負わないか心配なんだけどな。


ちなみに魔法もちょいちょい使っている、しかも無詠唱で。

戦いの最中にブラッソが無詠唱で魔法を使ったのを見て、四人が固まってしまった。


それからリルやマーレル、スレンが魔法を使うとたまに魔法で相殺したり、ちょっと威力の強い魔法を使って攻撃魔法の対処の訓練なども入れてみた。


そして戦いが始めってから約五分、四人の顔にはかなりの疲労の色がうかがえた。


「はぁ、はぁ、はぁ。な、なんて強さなの・・・」


マーレルはあまりにも開きすぎている実力差に驚きを隠せなかった。

そしてゴーランもそれは同じだった。


「くっっっそおおお!!! こっちの攻撃が全然通用しね。そ、それに体力もそ、そろそろキツイな」


「はぁ、はぁ、ふぅーーーー。わかってはいたけどこうまで力の差があるなんて」


スレンの言葉には余裕を感じるが、表情から確かな悔しさが見えた。

ブラッソがしっかりと手加減しているのが分かっているのか、もしブラッソが本気だったら、自分達は何回も死んでいたことを、しっかりと分かっているのだろう。


実質ブラッソは攻撃魔法に関しても、かなり加減していた。魔法がそこまで得意なわけでわないが、単純に魔力を多く込めればかなりの威力になる。


「ま、まだ諦めたくない! でも、もうそろそろ魔力量が・・・」


リルはまだまだやる気はあるが、魔力量が限界に来ている様だ。

でも、この状況でまだやる気があるってことは、良いことだな。


ブラッソは四人の様子を見てそろそろ限界だろと察し、四人の最後の攻撃を受けることにした。


「・・・ソロソロオワリカ。サテ、サイゴニジブンノスベテヲカケテ、オレニコウゲキシテコイ。オレヲコロスキデナ」


ブラッソの言葉に、四人は最後にどうやって最後の攻撃を決めるかを話し合った。

二十秒程話し合った後四人は覚悟を決めた顔になっていた。




いや、死ぬわけじゃないんだから、そこまで追い詰めなくてもいいんだけどな・・・・・・・・・

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