第35話少年期[25]作戦会議へ

俺の言葉を聞いた四人はえっ、と言葉をもらし、もの凄くわかりやすい驚いた顔になっていた。

そしてスレンが震えながら俺に声をかけてきた。


「え、えっと・・・ぜ、ゼルート。ここに来る前に話していた今日僕たちがた、戦う相手というのがこの、えっと・・・お、オーガ? なのかな」


オーガ、か。まぁ確かに、いきなり見てわかりやすい上位種とかなら、見たことなくてもわかるかもしれないけど、希少種や亜種とかはわからないか。


「ああ、そうだよ。今日、みんなが戦う相手のブラッソ先生だ。ちなみにただのオーガじゃなくて、ブラック―オーガっていうオーガの亜種だから」


俺がブラッソについて説明すると、皆余計にビビってしまった。ま、仕方ないと言えば仕方ないよな。身長五メートル半? で全身引き締まった筋肉の鎧で覆われているオーガだもんな。そりゃ迫力半端ないよな。

このままじゃ戦いになるかどうか不安だったので、少しみんなの緊張を和らげることにした。


「皆安心してくれ。ブラッソはちゃんと理性と知性がある魔物だ。だからそんなビビらず、ただでこんな強い魔物と摸擬戦で出来るんだぐらいに思うといいよ」


自分で言っておいて、子供にはかなり無茶があるじゃないかと思ったが杞憂だったらしく、スレンが皆に声をかけると次第にみんなの緊張が取れていったようだ。


「そ、そうだよみんな。これは凄い幸運なことだよ。オーガの亜種なんてBランクもしくはAランクの強さを持つ魔物の筈だ。そんな強い魔物と摸擬戦が出来るんだ」


「そ、そうね。スレンの言うとおりね。こ、こんなに恵まれたことはないはずよ。ぜ、ゼルに感謝しましょう」


二人がまだ若干震えているが、今回の事に対して前向きに考えている様子を見て、ゴーランも負けてられないと足がまだプルプル震えているが、大きな声を上げ無理やりテンションを上げようとした。


「そ、そうだぜ。あ、あんな強そうなオーガと戦えるんだ。び、ビビってちゃぁ、話になんないよな!! おし!! やってやるぜええええ!!!!」


「み、みんなの言うと通りせっかくのチャンスなんだから頑張らないと! そ、それで・・・ごにょごにょ~~~~~~」


リルも気合入ってるみたいだな。最後の方は声が小さくてなんて言ってるか分かんなかったけどとりあえずみんなの緊張はある程度取れただろうな。


「よし、とりあえず皆はブラッソとどうやって戦うか作戦会議をしてくれ。終わったら俺に声をかけてくれ。それでいいか?」


俺が聞くと皆は頷き少し離れたとこに行きどうやって戦うかを話し始めた。


俺はそんなみんなを見ながらブラッソと四人について話していた。


「ブラッソから見て四人はどんな感じだ」


俺の問いにブラッソは話し合っている四人を見て、少し考えてから答えた。


「ソウダナ・・・マダトシハジュウダッタカ? 二シテハナカナカノツヨサダロウ。ダガ、マダホントウノキキカンヲケイケンシテイナイ。モシアノヨニンガオマエトオナジク、ボウケンシャ二ナリタイノナラ、ソレヲケイケンシテオカナイト、カナラズドコカデツマヅクダロウナ」


そうなんだよな・・・・・・俺はゲイルとの戦いで一応そこら辺はクリアしたんだけどこの四人に関しては村にいる限りはそう言った経験はしないだろうからな。


「マァ、ソウナッテホシクナイカラ、オレノトコロニキタンンダロウ」


お前の考えていることはわかっているぞ、といった笑みを向けられ俺は苦笑いしながら返した。






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