第32話少年期[22]伸びた鼻を折ってやるか

「ふぁ~~~、眠いな。・・・・・・特別夜更かししたつもりはないんだけどな」


なるべく朝は自力で起きようとしてるんだけど、なかなか起きれないのが現実だ。

今日もメイドのローリアに、起こしてもらって起きたからな。


そして今日は、たまにはゲイル達と訓練するんじゃなくて、気ままに森を探検しようと思っている。

それと俺が黙って魔物を狩っていることについてなんだけど、多分父さんと母さんには既にばれていると思う。

というかゲイルと本気で戦った後、傷は回復系統の魔法で何とか見えなくなったけど、服が結構ボロボロになったので両親にかなり心配された。


その時に言い訳として冒険してきたからと言うと、なんとなく事情を察してくれたのか、それ以上は聞いてこなかった。

まぁ、とりあえずそんなことは置いておいて冒険に行くとしよう。


「とは言っても、何をするか悩むというかあまり思いつかないな・・・・・・」


何時もはゲイル達と特訓したり飯を食べたりポーションを作ったりなどなんだけど、それ以外で何かをするとなるとあまり思いつかなかった。


う~ん、と唸りながら村の端っこで頭を悩ませていると、後ろから自分を呼ぶ声が聞こえた。


「やっぱりゼルート君だ!!!!」


「お、なんだゼルートもここに来てたのか!」


「あら、ならゼルの今日の予定は、私達と同じというわけかしら」


「そうかもしれないね。ゼル、君もこの穴から外に行って魔物を倒すつもりかい?」


リル、ゴーラン、マーレル、スレンの四人がこちらにやってきた。


ちなみにスレンが言った穴とは、俺のすぐ近くにある柵の下に子供が通れるほど大きさの穴の事を言っている。

俺がいつもゲイル達の所に向かうのに世話になっている穴だ。


それと、今スレンが魔物を倒しに行くって言ったのか?


(確かにこの四人は同年代の奴らと比べたら、頭一つ抜けている。ゴーランとスレンは父さんの私兵たちの訓練に混ざって、頑張っていると父さんから聞いた。リルとマーレンにしても姉さんと一緒に母さんに魔法の訓練、簡単な護身術を教えてもらっているから、ランクFやEの魔物には負けないだろう。むしろ四人で上手く連携が出来ればDランクの魔物を倒すことが出来るかもしれない。

本人たちもそう思ってる筈だ。けど、その中途半端な自信が俺としては怖いんだよな)


中途半端な実力を持っていて引き際をしらない者ほど危ない。死ぬ可能性だって十分にある。

そう言うわけで、俺はこいつらの少しテングになってきているであろう、鼻をどうへし折ってやるかを考えた。


(そうだな・・・・・・・・迫力があってかなり強くて俺と親しい魔物・・・ブラッソが適任かもな。一応あいつAランクの魔物だし、手加減もしっかり出来るだろうから頼んでみるか)


俺は四人に自分の案を少し内容を隠して提案することにした。


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