第30話少年期[20]これからどうしようか~

三バカの親が何やら文句を言ってきたが、王様の対応により無事に事なきことを得た。


それからは父さんと上役さん達が、いつ三バカの家の全財産を受け取るなどのことについて、話し合っていた。

時おり父さんの顔が悪い笑みになっていたので、面白いことを考えているのだろう。

上役さん達もなにやら苦笑いしているようだし。


てか、話し合いが終わるまで暇だな。


「ゼルート様、少しよろしいでしょうか」


ボケ~っとしていたらルミイル様が話しかけてきた。


「ええ大丈夫ですよ。どうかしましたかルミイル様」


「あの、今回の決闘を見させてもらいました。その・・・・・・勝ち方は少しあれでしたが、とてもお強いんですね」


まあ、確かに勝ち方は少しあれだったよな。少し顔が赤くなっているしな。


「そんなことはありませんよ。自分なんてまだまだですよ」


「ご謙遜を。ゼルート様にとってはまだまだかもしれませんけど私からすればとても強かったです。それで質問があるのですがよろしいでしょうか?」


「もちろん構いませんよ」


王女様が俺に質問か・・・・・・なんだろうな?


「ゼルート様はなぜそんなにお強いんですか?」


・・・・・・なんか返答に困る質問だな。

なんでそんなに強いか・・・・・・こういう特訓をしたからです、っていう答えは求めていないんだろうな。


「強いて言うと、世界を見て回りたいというのと、冒険者に憧れているからですかね」


「世界を見て回りたいのと冒険者に憧れているから、ですか?」


「そうです。世界には自分が知らないこと、見たことない場所が沢山があります。その知らない場所などに、どんな危険な魔物がいるのかはわかりません。なので強さが必要なんです」


うん。我ながらひどい説明だな。


「そうなんですか・・・・・・確かにそのような場合は強さが必要ですね」


納得しちゃったよ! いや、まあ別に良いんだけどさ。


「それでは冒険者に憧れているからということに関しては、なんで強さが必要なんですか?」


・・・・・・う~んこれは少し言うのが恥ずかしいな。


「冒険者になりたいからというのは、少し言い方変でしたね。冒険者になりたいたいという思いは確かにあります。でも、俺の父は元Aランクの冒険者です。その息子が弱かった、なんてカッコ悪いじゃないですか。どうせなら、さすがガイルさんの息子だ! って言われる方が格好いいと思いませんか?」


「ふふ、確かにそうですね」


ふ~~~、少し笑われてしまったけど、納得はしてくれたみたいでよかった。


「ゼルート! そろそろ帰るぞ!」


話し合いは終わったみたいだな。顔がいつもより緩んでるから、思っていた以上に金が手にいれたんだろうな。


「それではルミイル様、失礼します」


「ゼルート様、もしまたお会いすることが出来れば、今日みたいにお話をしませんか」


そんな顔で言われたら、いいえって言えないだう。まだ七歳なのに反則な笑顔をするなよ。


「はい。もちろんです」


そして俺は父さんの元に向かった。


そのあと王様の褒美としての刀を貰った。まだ鑑定をしていないのに、明らかに普通の武器と違う力を感じた。

魔剣ならぬ魔刀って感じかな。


そしてそのあとは道中も何事もなく、家に帰ることが出来た。


もちろん帰ったら今回のことを父さんが皆に話た。やっぱり恥ずかしかった。

あのときの兄さんの気持ちが良くわかる。

兄さんは僕に同情の視線を送っていた。

姉さんと母さんは良くやった、って顔をしていた。

そしてその後に、みんなが怒ってくれてありがとうと言ってくれた。

先程と同じように恥ずかしさはあったけど、嬉しさもあった。


家族で夕食を食べ終わった後、俺は自分の部屋の中でこれからのことについて考えていた。

いろいろ考えたが、今度従魔のみんなに聞いてみることにした。


あいつらは俺のパーティーだしな!

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