第23話少年期[13]足を治してあげよう

前世では漫画やゲームでたくさん見てきたけど・・・本物はなんていうか、迫力がすごいな。


「強き人の子よ、名はなんという」


「ぜ、ゼルート・ゲインルートだ」


「そうか。ゼルと呼んでもかまわないか?」


「あ、ああ。もちろんだ」


あれ、なんか思ってたより怖くないというかフレンドリーな感じだな。

最初の迫力がすごすぎて俺が緊張しすぎなだけなのか?


「私も名を名乗ろう。ラガールという。人々には雷竜帝等と呼ばれていたな」


魔物にも呼ばれていますよ。


「それで私になんの用だ」


「用というほどのものでもないが、ここにとんでもなく強いドラゴンがいると従魔に聞いて良かったら話すことができないかなと思って来てみたんだ」


「お主の従魔というと・・・そこにいる特殊なスライムと希少種のリザードマン、名はゲイルといったか」


・・・!! いや高位の魔物ならそれくらい知っていて当然なのかもな。


「ふふ、そう警戒するでない。強い気配がしたのでお主のことを見ていたんだよ。お主とゲイルの死合いはなかなか見事なものだったぞ」


「・・・そんなことまで知っていたなんてな。けど今はそんなことはどうでもいい。さっき言った通りにあんたと話をしたいんだが」


「そうだな。よければお主の話を聞かせてもらってもいいか」


「ああ、構わないぞ」


そこから俺はいろんなことを話した。

友達がファイヤーボールを放とうとしたら火球が出てくるのではなく、変わりにオナラが出たことや。ポーションを商人に売ろうとしたら安く買おうとしたので殺気で脅してたら倍ぐらいの値段で売れたことや、両親が最近また夜の営みをしだして妹か弟ができそうなどを話した。

俺が話をする度にラガールが笑ってくれたのでなかなか楽しい時間を過ごすことができた。


俺は話の途中であることに気がついた。


「ラガール。なんで後ろの左足がないんだ?」


「ああ、これか? やんちゃしてた若いころにできた傷だ。勝負自体には勝つことができたから悔いはない」


そう言ってるが俺にはむしろ悔いが残っているように見えた。


「ラガール。もし俺が足をもとに戻せるって言ったらどうする」


「それは是非直してもらいたいが・・・確か欠損部を直す魔法は神聖魔法のレベル10以上の魔法でないと治せないはずだったと思うが・・・」

「神聖魔法なんて使わないよ。使うのは俺オリジナルの魔法だ」


「お主オリジナルの魔法か・・・」


う~ん。そう簡単には信じてくれはしないか。


「よし! その魔法を私に使ってみてくれ」


「いいのか? まだ会ってそんな時間がたってない人を信じて」


「お主が嘘をつくような人間でないことくらい直ぐにわかる」


・・・・・・真っ正面から言われると普通にてれるな。


「わかった。ならやるぞ!」

「ああ、頼んだ」



イメージするんだ回りの細胞などを使って足を再生するイメージを・・・・・・・


「リバイブル!!」


俺が魔法を唱えるとラガールのなくなった足が光だした。

そして光がおさまると・・・


「おおお!! これは!!!」


どうやら成功したみたいだな。

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