第20話少年期[10]交渉成功

・・・こいつ今なんて言いやがった?

金貨三枚だと・・・ぶっ飛ばしてやろうか。

いや、そんなことやったら正当な理由があろうとめんどくさいことになるだろうな。

チッ、まぁこう言えば理解するだろう。


「フーデルさん」


「なんですかゼルート君」


「僕はガレン・ゲインルートの息子ですよ」


俺は軽く殺気を出しながら言った。


そうすると向こうも気が付いたんだろうな。騙そうとしてるのがばれてるのを。


「ッ!・・・・・・そうですね・・・それでは金貨六枚でどうでしょうか」


まぁそれでもいいんだけど・・・


「う~~ん、もう一声!」


「・・・わかりました。金貨七枚でどうでしょうか」


「うん! それでいいですよ」


最初からそうしとけばいいんだよ。そうすれば俺の殺気を浴びる必要もなかったのに。


「はい! 全部で三十個あります」


「・・・・本当にゼルート君はすごいですね。熟練の錬金術師でもそんなに簡単に作れませんよ」


ちょいちょいランクB大のも混ぜてるからね。


「ゼルート君、できれば今後も私の店にポーションを売ってくれませんか?」


「う~ん、僕が十二歳になるまでならいいですよ

「? なぜ十二歳までなのですか」


「十二歳になったら冒険者になるからですよ」


「そうですか・・・・・・それならばそれまで今後もお願いしますね」


「こちらこそお願いします」


そのあと多少の細かいことを決めてからフーデルさんと別れた。



「あ、ゼルート君。どこに行ってたの?」


「ちょっとフーデルさんと話してたんだ」


「そうなんだ~。あっ、ねぇねぇゼルート君!」


「どうしたんだリル」


「こ、この髪飾り似合っててるかな?」


「あぁ、すごく似合ってるよ」


お世辞抜きで本当に似合ってるな。前世の俺だったら若気の至りってやつですぐに告白してたかもな。


「ほ、本当に!」


「本当だよ。とっても可愛いよリル」


「そ、そんなことないよ。でも・・・可愛い・・・えへへ」


ん~~なんか自分の世界に入っちゃってるな。

もう交渉も終わってやることないし・・・鉱山にでも行くとするか。






「ようブラッソ! 久しぶりだな」


「アァ、ヒサシブリダナゼルート。ソレデアシモト二イルスライムはナンナンダ?」


「あ~こいつは来る途中にテイムしたんだ」


「・・・・・・ドウヤラフツウノスライムデハナサソウダナ」


そうなんだよ普通のスライムじゃないんだよな・・・


種族 スライム

名前 ラーム


体力 10

魔力量 15

筋力 12

防御力 9

敏捷 13


スキル 吸収 強奪


魔法 火魔法レベル2 水魔法レベル1


・・・うんやっぱどう考えてもふつうのスライムじゃないよね。

基本魔法なんて覚えないし。

しかも吸収と強奪って・・・チートにもほどがあるだろ。

そんなのをどうやってテイムしたかだって。

食べ物で釣ったにきまってるだろ。


あっ、そういば。


「ブラッソ。前に言ってたお前を瞬殺できるモンスターってどんな奴だ」


ゲイルってわけじゃないよな。ステータスにそこまで差があるわけではなさそうだし。


「カミナリヲアヤツルドラゴンダ」


・・・・・・そうきましたか。

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