第13話少年期[3]俺の楽しみが…

よし、では今日もいざ鉱山へレッツゴー!


・・・・・・とはいきませんでした。


なぜならば


「ゼルート君、今日はなにをして遊ぶの?」


「ゼルート! 今日は俺と剣術の練習をしようぜ!」


「バカ! そんなのあんた一人でやってなさいよ! ゼルこんなバカのことなんてほっておきましょう」


「なんだとこの絶壁女!」


「だ、誰が絶壁よこのクソちび男!」


「なんだと~!」


「なによ!」


「まぁまぁ、二人とも落ち着いて。ゼルも止めるの手伝ってよ」


はぁ~なんでこんなことになったんだか。


いや、俺が屋敷から出るときにレーダーを使っていればこんなことにはならなかったはずか。

こんな時にかぎってゴーランがなんで早起きしてるんだよ。

いつもはかなりの寝坊助のくせに。


ちなみにこの四人

上からリル、ゴーラン、マーレン、スレン。一応俺の友達だ。

リルはショートカットでほわわんとした可愛らしい女の子だ。


ゴーランは短髪でザ・ガキ大将って感じだ。あとマーレンが言っていたように若干ちびだ。


マーレンはポニーテールでクールな顔つきでしっかり者のお姉さんって感じだ。

ちなみにまだ5歳なので絶壁なのは当たり前だ。


てか誰がゴーランに絶壁なんて教えたんだよ。子供にそんなの教えたらダメだろ。


そんで最後にゴーランとマーレンの喧嘩を止めようとしているのがスレン。今はまだ幼い顔つきで愛嬌のある顔だが将来絶対に女の子達にモテると思う。てかすでにモテ始めている。


「ゼル、お願いだから止めるの手伝ってよ!」


「わかったから少し落ち着けよスレン」


「そ、そうだね」


しかしなんでこう会えば毎日喧嘩するんだ? あれか、好きな相手だから素直になれないってやつか。

ならこう言えばなんとかなるか。


「おい、そこの熟年夫婦。イチャイチャすんのもいいけど遊ぶんじゃなかったのか」


まぁ、定番そうな言葉を選んで言ってみた。


「だれがこいつと夫婦だ!」

「だれがこんなやつと夫婦よ!」


おうおう、息ぴったりじゃないか。もういっそ婚約しちゃえよ。


「まぁ、そんなことはおいといて何するんだ?」


みんながう~んと考え出した。そこでスレンがなにか思いついたような顔をした。


「ねぇ、みんな。もう教会に言ってスキルとステータスは貰えたんだよね。だったら魔法の練習とかどうかな」

「そうだな、そうしようか」


ナイスアイデアだスレン。

みんなもそうしようかといった感じだ。




魔法を使うので村から少し離れたところに移動した。

まず最初に一人ずつファイヤーボールを撃つことになった。

まずはリルから。


「我が手に集いし火球よ、敵を撃て。ファイヤーボール!」


リルの手からソフトボールくらいの火球が出来真っ直ぐ飛んで行った。


「ど、どうかなゼルート君」


リルがなにか期待した目で俺を見てきた。


「なかなかいいと思うぞ」


「ほ、本当に!」


「あぁ、本当だ」


「やった!」


そんなに嬉しかったのか? 子供はいまいちわからんな。

みんな兄さんくらい優秀だったらよかったのに。

それは無理の話か。


「へ、なんだそんな程度かよリル。俺が本当のファイヤーボールを見せてやるよ!」


・・・・・・絶対になんかやらかすよなこいつ。

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