第3話幼少期[1]母さんは実はすごいのかもしれない

今日は母さんが実際に魔法を見せてくれるということで家の庭に来ている。

まぁ、実際は俺が身振り手振りで魔法を実際に見てみたいと伝えたんだけどな。


やっぱ実際に見てみたいんだよ!!! 簡単な魔法の名前とかならわかるけど実際にどんなのか見たことがないからさ。

そんなわけで父さんは領主のとしての仕事が忙しいらしく暇な母さんが魔法を見せてくれることになった。


「よ~~し、ゼルート。ママがあの岩に魔法を当てるからしっかりと見ておくのよ」



はい! もちろんです!!!


俺はメイドのローリアに抱っこされながら母さんが魔法を使うところをしっかりと見ていた。


「よし、・・・我が手に集いし火の魔力よ、火球となりて我が敵を撃て・・・ファイヤーボール!!」


母さんの手から放たれた直径二十センチくらいの火球が勢いよく飛び出し高さ一メートル半くらいある岩にぶつかり半分ほど溶かしてしまった。


うん、・・・・やっぱりこうなんというか心が躍るな!!!


んん? ちょっと待てよ。ファイヤーボールで木を燃やすならわかるけど岩って普通燃える物だっけ???


俺が疑問に思っているとローリアが説明してくれた。


「ゼルート様、奥様はもの凄く強い魔法使いなんですよ。

そこら辺の魔法使いが岩にファイヤーボールを放ってもあのように溶けたりはしないんですよ」


だよな。やっぱり普通の火で岩が溶けたり普通しないよな。

というか母さん本当に凄いな。

母さんがこんなに凄いなら俺にもそこそこ魔法の才能があると期待しても良さそうだな。


「あうあうふお~い」


と、まだ舌足らずで上手く喋れないがまますご~いと言ってみた。

すると俺の言葉を理解したようでさらに気合いが入り次の魔法を見せてくれようとした。


「ありがとうゼルート。そうよ、あなたのママはもの凄いんだから。よ~し次の魔法は・・・」


だがそれはローリアの言葉によって中止になった。


「奥様、そろそろ夕食の時間になるのでお戻り下さいませ」


「え~~~、もうそんな時間なのローリア? もう少しぐらいいいじゃない」


母さんは俺にもっといいところを見せたいのか駄々をこねたがローリアはゆるさなかった。


「駄目です。さぁ、あまり遅いと旦那様が心配してしまいます。速く戻りましょう」


ん~~、もう少し魔法を見ていたかったけど仕方ないか。

それにしても、俺も早く剣や魔法を使って魔物を倒したりしてみたいな。


でも・・・・・・うん、やっぱり無詠唱は速く覚えたいな。

詠唱がかっこ悪いと思ってるわけじゃないんだけどやっぱり前世の感覚がまだ残ってるからちょった恥ずかしいんだよな。


そんなことを思いながら美味しい夕食が待っている家へと帰った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます