第二話〜マスターシーン〜

 場所はどこかの研究所、その室内だ。時間は、おおよそさきほどのシーンと同時くらいだろう。


GM:ということで、マスターシーンだ。次回への布石と思っていただければ。


 室内は暗く、明かりらしい明かりは中央に据えられた培養ポッドの緑色の光だけだ。

 その光に照らされた壮年の男性が、一人。


壮年男性:「ようやく"帰って"これたか。前回は殺すことになってしまったが、理論は確かなはずだ。なにせ、あの化け物を生み出せるほどの理論なのだから。

 だけど──、最後の鍵が必要だ。会わなくては。最後の鍵……ジャームになる前の、君に」


 誰にともなく呟き、培養ポッドの"中身"に目を向ける。そこには──。



 ──深い傷を負った少女が一人。静かに瞼を閉ざしていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る