第二話〜ミドル2〜
N市郊外にある一見寂れた研究所。しかしその中は怪しい光が灯るFHの実験施設だ。君たち三人は立ちはだかる有象無象の雑魚を押しのけ、最奥の部屋へと辿り着いた──。
GM:ミドル2を始めるよ! このシーンでは"マトリクス"セルリーダー、
影裏:っしゃ、登場するぜぃ!
春見:ぬっ。
影裏:春見が生えてきた……?(笑)
二人はシーンインにより、侵蝕値が影裏は59、春見は50となった。
影裏:おっと侵蝕差が……。
春見:9点なんて、すぐさ(白目)
GM:まあこの程度なら平気っしょ、たぶん。
春見:そうそう、《時の棺》撃ったら一瞬さ。
影裏:せやな(笑)
影裏、春見、千夏の三人は青く光るポッドに入った死刑囚たちを前にする一人の女性──セルリーダー、
ラヴィングサン「あらあら、UGNの犬どもめ。もうここまで辿り着いてしまったの? イケない子……」
影裏:「《ラヴィングサン》ってのはアンタか。警告だ、投降しろ。命までは取らん」
ラヴィングサン:「けいこくぅ〜? ふっふふ、何を言うのかと思えば。残念でした、もう私の計画は"終わる"のよ」
春見:「……遅かった。彼らをオーヴァードにするつもりですか」
ラヴィングサン:「そうよぉ。そして新たな息子たちになるのよ。ほらぁ、この子たちみたいにね……」
影裏:「っ……二人とも、俺の後ろに」
バサバサと羽音を立てて、天井の穴から鶏頭の男たちが君たちとラヴィングサンの間に次々と降り立ってくる。
鶏頭の男たち:「「「コ……コケ……カアサン……」」」
春見:「酷い……こんな事って」
影裏:「息子ね……。怪物の間違いだろう。これがアンタの愛ってわけか」
ラヴィングサン:「そうよぉ、私の愛は無限大なの! 汲めども尽きぬ永劫の愛なのよぉ! でも──」
彼女は君たちを見下すような視線を投げつけながら、言葉を叩きつける。
ラヴィングサン:「親から子供への愛って。そういうものでしょ? ああ! お子様には分からないわよねぇ!?」
影裏:「……"堕ちて"やがるな」
春見:「……そうだね。話し合いは無理そう。……最終勧告です。息子さんたちをこちらに返す気は?」
春見の言葉に、ラヴィングサンは眉間をピクリとさせ、
ラヴィングサン:「なぁに? 私から愛する息子を、家族を引き離そうっての?」
激昂した金切り声で叫ぶ。自分の愛こそが正しいのだと。
ラヴィングサン:「返すも何も! 私のものよ! みんな! みんなそう!
イくわよ息子たち! あの邪魔者を追い返すのっ!」
鶏頭の男たち:「ク、コ、コケ……ガアザンッ!」
対する青年たちは至って冷静だった。
影裏:「……
春見:「……うん。任せて」
千夏:「了解です。……気をつけて」
影裏:「遠藤、お前はまだ実戦に不慣れだ。無理はするな。それじゃ、戦闘開始──!」
GM:戦闘情報を公開します! 君たちの前方5mに「鶏頭の男たち」(トループ扱い)が一体、その奥5m地点に「ラヴィングサン」がいる。
影裏:げ、別エンゲージか……厄介な。
GM:戦闘終了条件は「鶏頭の男たち」の撃破、もしくは「ラヴィングサン」の戦闘不能です。どちらかを倒せば戦闘が終わることを覚えておいてください。
春見:行動値はっと……(確認)お母さん、行動値22!? はっや!
影裏:答えられればでいいんだけど、倒す相手によってシナリオルート変わったりする?
GM:ルートは変わらないが、戦闘終了直後の描写がちょっとだけ変わるかな。
春見:ほうほう。
影裏:ふぅむ……影裏的には元凶のお母さんを狙いたいところだが。
春見:狙えるかな(苦笑)
GM:あ、先に公開しておくと、「鶏頭の男たち」は飛行能力2を持っておるよ。
春見:デスヨネー。
影裏:ふーむ。どう動くかな……。
春見:飛行状態って自身は普通にエンゲージ抜けられるけど、相手は駄目だったよね?
GM:うむ。
影裏:そのはず。とりあえず、初手はお子さんを殴るしかないか。
春見:目の前にいるから、後ろにも抜けられないしね〜。それでいこうか。ラヴィングサンの方にダメージブースト入れるね。
GM:戦略も固まったようだし、戦闘を開始しよう!
セットアップ! 宣言はあるかな?
ラヴィングサン:コンボ:「私の愛しい息子たちよ!」:《支配者の瞳》《支配者の瞳Ⅱ》:「鶏頭の男たち」の攻撃判定の達成値に+20、そのほか全ての判定の達成値に+10。
春見:《アクセル》を宣言。私の行動値を+4点!
イニシアチブ、ラヴィングサン!
ラヴィングサン:待機!
続いてイニシアチブ、春見!
春見:マイナーは放棄。メジャーでコンボ:
GM:ラヴィングサンは回避、ガードは行わない!(ガクブル)
春見:では命中だね。邪毒Lv3とダメージブーストを付与だ。
「……"纏え"!」
5年前に比べて、黒蝶の扱いは格段に上達した様子。言霊によって、蝶はラヴィングサンの周囲を舞い始める。
ラヴィングサン:「なぁに? こんな"お遊戯"で私と戦おうってのぉ?」
腕で蝶を一匹弾き落とそうとする。だが──、
春見:「……かかった」
腕で弾かれた蝶は消え、その箇所には紋様が浮かぶ。
「それは貴方を蝕む毒です。気をつけないと……"死んじゃいます"よ。私の言葉は──現実になりやすいので」
ラヴィングサン:「あは。なにそれ。脅しのつもりぃ?」
春見:「いいえ、"事実です"」
イニシアチブ、影裏!
影裏:……うん、初手の行動は潰れてしまうが、ラヴィングサンにエンゲージしに行こう。
マイナーで戦闘移動! そしてメジャーで全力移動だ! ラヴィングサンにエンゲージ、殴るのは次から!
ではイニシアチブ、鶏頭の男たち!
鶏頭の男たち:「「「コケ……オンナ……テキ……!」」」
春見:私の事っ!?
影裏:敵は男の方ダヨー(棒読み)
鶏頭の男たち:マイナーで春見にエンゲージ!
そしてコンボ「空中殺法! 押し倒しの陣!」:《コンセントレイト:キュマイラ》,《グラップル》,《獣の力》:<白兵>:至近:単体:攻撃力10:HPダメージを受けた場合ガード値-10
達成値は(ダイスころころ)27!
春見:うわ、やらしい……駄目元でドッジ!(ダイスころころ)ハイ、シッパイです。
影裏:っすよねー。
鶏頭の男たち:(ダイスころころ)ダメージは、21点!
春見:ん? ……ギリ残った! 残りHP5点!
GM:くそう、倒しきれないか!
影裏:よし、この生き残りはデカイぞ!
イニシアチブ、先ほど待機したラヴィングサン……の前に!
ラヴィングサン:「まだまだイきなさい!」
Dロイス『触媒』を宣言、鶏頭の男たちを再行動させる!
影裏:うわ……。
春見:うわぁ……。
影裏&春見:GM引くわぁ〜(笑)
GM:引くとか言うなし!?
精神に傷を負いつつも、GMは戦闘を進行させる。しょぼん……(笑)
ラヴィングサン:「接敵されたわ! こっちよぉ!」
鶏頭の男たち:「コケ……カアサン……」
マイナーで戦闘移動、影裏とエンゲージ!
コンボ「空中殺法! 押し倒しの陣!」:《コンセントレイト:キュマイラ》,《グラップル》,《獣の力》:<白兵>:至近:単体:攻撃力10:HPダメージを受けた場合ガード値-10
(ダイスころころ)達成値は……44!?
春見:ヒェ。
影裏:殺意高いね!?
鶏頭の男たち:「カアサン……マモル」
影裏:リアクションでガードを宣言!
さらにオートで「原初の紫:氷盾」を宣言! ガード値+35+6、侵蝕+3
鶏頭の男たち:ダメージは……(ダイスころころ)38点! ということは──。
影裏:カキーン(跳ね返し)
春見:これは防具系を買った甲斐がありましたね。
影裏:調達って神だな!
GM:ああ、神だな。ただし堕天して今は悪魔の仲間になってるけどなぁ!?(泣)
イニシアチブ、今度こそラヴィングサン!
ラヴィングサン:コンボ:「まだイけるわよね?」:《コンセントレイト:ソラリス》,《さらなる力》,《狂戦士》,《タブレット》:<RC>:単体:視界:難易度20:次のメジャーアクションのC値-1、判定ダイス+4D、対象を再行動させる。
春見:ヒェ!
影裏:またか!
ラヴィングサン:難易度は(ダイスころころ)成功! 鶏頭の男たち、三度目の行動よ!
影裏:来いよ、息子さん!
春見:結理君、頑張って……。
鶏頭の男たち:コンボ「空中殺法! 押し倒しの陣!」:《コンセントレイト:キュマイラ》,《グラップル》,《獣の力》:<白兵>:至近:単体:攻撃力10:HPダメージを受けた場合ガード値-10
「コ……コケ…………コケ……ッ」
(ダイスころころ)達成値、85!!
影裏:えっ、なにこれは……?(笑)
春見:うわぁ……(ドン引き)
影裏:リアクションでガードを宣言! さらにオートで「原初の紫:氷盾」を宣言! ガード値+35+6、侵蝕+3
ラヴィングサン:「もっと激しく!」:「力の霊水」を宣言。ダメージダイス+3D
影裏:てめぇぇぇ!?
鶏頭の男たち:「コケェェェッッ!!」
(ダイスころころ)ダメージ、73点!
影裏:なあ、これミドル戦闘だよね?(震え声)
GM:なんか、練習よりもだいぶ殺意高い(笑)
影裏:22点ダメージが通るが……生きてる! 9点残った!
春見:生き残る結理君が凄い……。
クリンナップ! ラヴィングサンに邪毒で9点のダメージ!
GM:ごふぉ!?
春見:ふっふっふ……。
セットアップ!
ラヴィングサン:コンボ:「私の愛しい息子たちよ!」:《支配者の瞳》《支配者の瞳Ⅱ》:サントループの攻撃判定の達成値に+20、そのほか全ての判定の達成値に+10。
春見:ここは無しで。
イニシアチブ、ラヴィングサン、待機!
イニシアチブ、影裏!
影裏:マイナーは放棄!
メジャーでコンボ《シャドウフレア》:《コンセントレイト:ウロボロス》+《原初の赤:災厄の炎》
対象はラヴィングサンのみだ!
春見:あくまで狙わないスタイル。
ラヴィングサン:来なさい!
影裏:命中判定いきます!(ダイスころころ)達成値25!
GM:ラヴィングサンは回避ガードなし!
影裏:ダメージは、《死神の瞳》の効果を入れて……67点!
GM:ラヴィングサンに67点のダメージ、残りHP0! 戦闘不能!
条件達成により戦闘終了! お疲れ様でした!
影裏:っしゃおらぁ! ダメージブースト万歳! おつかれー!
春見:やっぱり《死神の瞳》って神……お疲れ様ぁ。
影裏:んじゃ、軽く描写を。
GM:ういうい!
影裏:「言うだけ無駄だろうが……アンタのそれは、愛じゃない。ただの偏愛──妄執だよ。
燃え散れッ!」
炎を纏った手刀で、心臓部を正確に貫く。そのまま身体の内側から、黒炎で火葬する──!
ラヴィングサン:「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッアッアアッ……」
影裏:
──これが、この5年で確立された影裏の戦闘スタイルだ。
「……せめて、安らかに眠ってくれ」
燃やし尽くされた後には、全身が炭化した死体だけが残った──。
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