第75話 ベイトフィネス炸裂!
今年に入ってアワセ切れのバラシがやたら多くてね。
昨日(とはいっても既に2年前)もデカいであろうヤツをベイトフィネスでプチッ!とやってしまったのよね~。
問題のやらかしシーンはといいますと…
前の川のこっち岸で消波ブロックの際を狙っていたらね。
フォール中、
プン…。
ゆっくりと沈んでいた糸に明らかな生命感。
で、直後
ス―――――…
沈む速度が速くなる。
これぞノーシンカーの模範的なアタリ!デカいといーな!
な~んて期待マンチクリンでタイミングを計り、サオを大きくあおってアワセを入れると、
プチッ!
全てが終わったよね~(泣)。
…と、このようになっちょります。
一瞬感じた重さからしてかなりの大物だと想像できる。
そして。
ゴメンね、魚!
口にハリ刺さりっ放しやね。痛いよね?錆びて取れるまで我慢してね。それか、近いうちもっかい誰かに釣られて(自分だといいけど)外してもらってね。
ホント、ゴメン!
でも、なんでやろ?
数投前に糸の傷しっかり確認したのにな。
その間根掛かりなんかしてないし、障害物に擦れてもないから傷が原因で切れたとは考えにくいんよね。
んじゃ…
障害物の向こう側で食ったとか?
で、アワセた瞬間糸が障害物に当たって切れたとか??
それならまぁ分からんでもないが。
こういったことっち、たま~に起こるんよね。
それか活性高くて飲まれて歯で切れたか。
まぁ、いずれにせよこんな考察してみたところでバラした事実は消せませんが。
そんな哀し~い気持ちに上書きすべく、本日もフィールドに立つのです。
それではまずタックル編からいきますよ!
活躍してくれたタックルは昨日と同じ。
ブラックレーベルPF6101MLFB+SS AIR8.1R。
糸はフロロ8ポンド。
自分が所有する※唯一のベイトフィネスタックルでございます。
※)厳密にはもう一つ、エアエッジ681MLB+Revo LTXといったセットもあるのだけど、リールの調子がイマイチヨロシクなくて(投げる時スプールがマグネットに接触してガラガラ音がすることがある)ね~…しかも症状がいつ出るかわからないから出撃させられないのだよぅ。
とゆーワケでまずはサオからいきますか。
いちばんの特徴としては、長い。ベイトフィネスのサオって割と短くて、62~65くらいまでのモノが多いのだけどこいつは610。これだけ長いと遠投が効くからオカッパリでかなり有利になる時あるのよね。
ベイトフィネスロッドとしては強い方かな。ルアーの上限の重さが3/8 oz.=10gくらいまでのものが多い中、このサオは1/2oz.=14g、糸の上限が14ポンド。そのため、思ったよりも寄せる力がある。だから、アルファスSVなんかの小型ベイトと組み合わせて、ベイトフィネスより少し強い釣りに使ったりすんのもありなのかもね。
振ってみるとかなり固いかな。シャキッと感強目で小さなアタリも金属的な感触で伝達してくれるよ。
といった長所があるよ。
短所は他のブラックレーベルと同じで表面のクリア塗装が弱いこと。二年目くらいから虫食い状に剥がれてきだして見た目がかなりみすぼらしくなる。
あと、居食いが分かりにくいかな。アタリ取れなくてよく飲まれるのよね。っち、これは扱う人間がヘタクソっつーのが大きいかもやけど。
リールは当時のダイワのベイトフィネス機の中間機種。
フラッグシップはT3AIR。下にはアルファスAIRってのがあった。
特徴として挙げられるのはまず軽いこと。マグネシウムでできているから自重が145gしかないもんね。
AIRブレーキとスプールが優秀だから、かなり軽いルアーまで投げられるしピッチングできる。具体的には4インチカットテールとか3インチヤマセンコーのノーシンカーぐらいかな。カタログによると「1gがキャストできる」らしーんだけど、これはサオ次第。UL=ウルトラライトクラスやL=ライトクラスのベイトフィネスロッド、渓流用のトラウトロッドなんかだとイケるんだろうね。ちなみに今セットしているブラックレーベルじゃ強過ぎて無理。
説明書に脅しの如く書いてある「弱いから無茶な扱いはしないよーに」的注意書きはそこまで気にしなくていいくらいには頑丈。いちばんやってしまいがちな禁止事項である「サオを引っ張ったりあおったりして根掛かりを切る」ようなことをやったくらいじゃびくともしないよ。とはいえできるだけ説明書に書いてあること(根掛かりは糸を手に持って切る)は守った方がいいけどね。
ベイトフィネス機の割に安いとゆーのも有難い。T3AIRより1万円以上安いもんね。
といった長所がありますよん。
短所としてはドラグ力が弱い。4kgってことなんだけど、同じドラグ力のアルファスSVやミリオネア凛牙と比べると遥かに弱いよ。どのくらい弱いのかというと、フルロック状態でアワセたとき糸が出るくらい。もちろんファイト中も出る。ただこれ、フツーのベイトより細い糸使うから、全くの短所とは言えないんだよね。どうしても気に入らないというのであれば、社外品でドラグ強化キットなるもんが存在するから、それ組めば解消するんじゃないのかな。自分は弱いまんまで使いますが。
インプレッション見ていたら「ブレーキがピーキー」と言っている人結構いるみたいだけど、確かにそう感じる場面はあるかもね。ルアーの重さや空気抵抗にもよるんだけど、あるところを境にして一気にバックラッシュするポイントがある。なので、マグフォースやマグフォースZなんかよりは少しだけ調整を気にした方がいいのかも。
あと、短所とは違うけどAIRブレーキの感触がイヤ。SV活躍回で何度も何度も何度も書いたけど、キャストの全域で引き摺ったような感じがする。そのせいで実際はちゃんと飛距離出ているのに飛んでない気分になるんだわ。
といった感じでございます。
このタックル、リールに対してサオが若干オーバースペックのような気がしなくもないけど、軽くて使いやすいですよん。
こんな感じでタックル編は終わろうと思いま~す。
でわでわ続いて実釣編、参りたいと思います!
会社にて。
昼飯食っていると雨が降ってきやがった。
帰ったら釣りに行こうかっち思いよったんに…。
テンションダダ下がりで昼飯を済ます。
午後からの作業も終わり、時間調整していると雨が止んだ。
そして帰りの時間。
建屋の外に出ると寒くなく、風もそんなに強くない。
釣りに行けるのでは?
先ほど雨で下がったテンションが少しずつ持ち直してくる。
が、しか~し!
いー感じの天気だと、どこのポイントも釣り人増えるよね~。
遠賀川や支流のクルマ乗り入れられる河川敷は、あまりの釣り人の多さでまたもやテンションダダ下がり。
でもせっかくの早番。
16時ちょい過ぎには家に着くからやっぱ行きたいじゃない?
だから釣行を決めるのです。
途中、第一候補だったゴムの場所を見ると、有り得ないほどいっぱいの人間が釣りしていらっしゃる。
無しやな。
早々と諦めた。
家の庭に入る直前、土手に目を移すと釣り人のクルマは無い…よーに見える。
庭にクルマを止め、そのまま門のところまで出て再度確認するけどやっぱしクルマはない。
ココに決ぃ~めた。
とゆーわけで準備する。
本音は巻きで釣りたい。
けどでも、どーせ午前中オニのよーに撃たれまくっているだろうから手堅くベイトフィネスを選択。
ブラックレーベルPF6101MLFB+SS AIR8.1Rさ~ん、出番ですよぉ~。
リグはノーシンカーが結んであるので3インチファットヤマセンコーのグリーンパンプキンシードをセット。
今日はベイトフィネスなので、いつもみたいに板オモリは使いませんよ。
準備完了!いざ、出撃だ!!
玄関開けたら二分で…釣り場に到着し、護岸を滑り降りる。
足跡を見ると、昨日付けた自分のヤツがいちばん新しいっぽい。
もしかして!
期待に胸が膨らむ(推定Hカップ)。
まずは降りた場所から岸際にキャスト。数投するものの…一切反応が無い。
少し進み、橋脚跡を狙うがこれまた異常無し。
さらに進み、ゴロタがワンド状に凹んだ岸際へとキャスト。が、やっぱし異常無し。
数投で見切って90°右を向き、沖にあるグリ石でできた馬の背の下流を狙う。
すると。
ほぼ落ちパクだったらしく、糸フケを取ると同時に水面の糸がルアーに引き込まれる以上の速さで沈んでゆく。
食った!
ひと呼吸おいてアワセると、
ギュ―――――ン!
下流方向へと突っ走られ、サオが大きな弧を描く。
限界まで絞り込まれると、お約束のように
ズル―――ッ!
ドラグが滑る。
ヤベ!昨日アワセ切れしたき、緩めにセットしちょったんやった!
感覚的にシッカリ掛かってないはずだから、追いアワセするためリールを速く巻く。
すると重さが一気に失われ、
ガボッ!
川の真ん中付近で反転。
姿が見えた!
バス!
糸は8ポンドフロロ。
あまり無理できる強さじゃないのでドラグは締めず、そのままファイト。
突っ込まれる度に糸が出る。
足元に突っ込んだり、再度流心方向へ突っ込んだりして抵抗する魚。
ライトなタックルなのでなかなか寄せてこられない。
巻いては引き出され、を何度も繰り返したのちどうにか寄せてきて、足元。
抜き上げる程の強さはないのでハンドランディング。
座って口に親指を突っ込むと…
取った!
きれいな魚体。
お腹パンパンの女の子。
ほぼ100点の位置にハリが刺さっている。
スマホを取り出すと、カメラを起動しいつもの如く記念撮影。
ハリを外し、サオの模様で長さをキチンと測ったら下アゴを持って水に浸け、解放してあげる。
一瞬ボーっとしていたけど、ゆっくりと深場に返っていきましたとさ。
帰って測ると43cm!
やっぱこの時期釣れる魚は太くて大きくて、いいよね!
よかったぁ…昨日の敵討ちできたよ。
っち、それは良かったっちゃけど、やっぱ糸が一瞬で切れる程の魚、この目で見たかったよなぁ。
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