第31話 困ったときの🙏

 今回活躍してくれたのは、ギャレット・ディツアーエディションGDEC-622M+ミリオネアHL-SLC凛牙103。


 所有するセットの中でもトップクラスの実績があるお利口さん。かなりいー感じで魚連れてきてくれるから、困った時の神頼み的アイテムとして崇め奉っております。って、ホントはそーゆーこと考えたくないんだけど、釣果が集中してしまうからついつい、ね。



 といった前フリからの~簡単なタックル紹介、な流れにしたかったのですが、こいつ等もですねぇ、入れときたかったコメント入ってなくてですね。なんか中途半端なことになっちまってるんですわ。

 だから、この後不足分をぶち込むことに致します。


 まずサオなのですが、4話にてディツアーエディション全体の紹介はしているから、今回は「GDEC-622M」の分だけ。

 アマゾンの商品説明によると、

『野池やクリークなどを、正確なアプローチで攻略するためにキャストアキュラシーの高さを求めたレギュラーテーパーに設計。取り回しのよい6フィート2インチレングスを、ユーティリティに優れた2ピースモデルにもラインナップ。』

 とのこと。

 多分これ、見覚えあるからダイコーのカタログにあったヤツかもね。


 スペックは

 LENGTH (ft):6.2

 LURE (oz):1/4~3/4

 LINE (lb):8~16

 ACTION:ファースト

 REAR G LENGTH (mm):210(←リールシート直後のウレタン部からロッドエンドまでの長さのコトっぽい)

 2本継

 でございます…って、おい!ファーストテーパーだと?アマゾンの商品説明にはレギュラーテーパーって書いてあるぞ?引用先の違いでテーパー違うっちゃ、どーゆーことよ?自分は「レギュラー」が正解だと思います。


 次にリール。

 これ、ちょっとだけ言い訳させてね。

 入れるの忘れたんじゃなくて、見っけきらんやったのよ。で、今回なんとか発見できたとゆーワケ。

 そのコメントがこちら。

『投げるだけで人を魅せなければ、リールとは言えない。巻くだけで歓びを感じなければ、リールとは言えない。この凛牙は、単に海水域にも使えるとか、軽いとか、飛ぶとか、それだけのリールとは違う。部屋で眺めているだけで興奮し、釣り場で使っているだけで幸せを感じさせる、そんな逸品。ハートランドで「気持ちいい」竿の世界を極めてきた。このリールも当然、ハートランドを意識している。その「タメが効く」竿に組み合わせることで、凛牙のパーソナリティーが生きてくる。ドラグにしても巻き取りパワーにしても、「しっくりとこらえてくれる」。言ってみれば破綻しないコンビネーション、というのが実現できたワケだ。ハートランド以外のロッドとではこうはいかないだろう。だからといって、大人しいリールでもない。見かけは先鋭ではないが、いざとなったら牙を剥く恐ろしさも秘めている。それがミリオネア凛牙だ。』

 たしかこれ、ダイワのカタログに載っていたヤツだと思う。


 バイヤーオススメコメントとしましては、

『ハートランドロッドシリーズで人気の村上晴彦氏プロデュースモデルがリールでも登場!先日限定で発売された「ミリオネアライト」をベースにソルトウオーター対応モデルでは最軽量のリールとなっています。軽さだけではなく、スーパーロングキャストコンセプトをはじめハンドル、スタードラグ等を改良し村上氏の浜の釣りの原点である【より遠くへ気持ちよく飛ばせるリール】となっています。ミリオネアシリーズ6年目突入のメモリアル企画商品です。ダイワファン必見!』

 とゆーコトみたいです。

 参考までに、スプールベアリング逝った際、気分を変えるのに社外品のセラベア(ZPIかヘッジホッグスタジオのどちらかだったはず)組んだため、淡水専用になっております。


 スペックは、

 ギア比:5.8:1

 自重:220g

 MAXドラグ:4kg

 ラインキャパシティー:12lb/135m、14lb/110m、16lb/100m、20lb/80m

 と、こんな感じ。


 よし!無事、ぶち込むことができました。

 ここから先は実際使ってみた感想。

 13話の内容と被る部分多々あるけど、そこは勘弁してくんなまし。とかなんとか言い訳したところで、まずはサオから。

 バーサタイルモデルってことで中途半端なイメージ付きまとうんだけど、このサオに関しちゃちょっと違う…気がする。

 まず、感度がかなりいいからね。アタリ感知する性能はジグロッド並み。まぁ、柔らかいからアクションつけている時のダイレクト感はちょっと薄いけど。

 あと強い。2ピースって強度に不安を持っている人多いけど、そんなことは一切無いよ。1kg超えるような魚でも抜き上げることができるからね。

 片手投げしやすいのもいい。シングルハンドグリップに慣れたアラフィフのオイサンでも、違和感なく片手で投げられるのはそーとーポイント高い。とはいえ、普段は両手で投げるけどね。

 今時のサオとしては短いけど、ちょうどいい弾力のおかげで遠投がかなり効く。

 と、まぁこんな感じかな。


 次にリール。

 スペックの数値は至って普通なのだけど、なんかいいのよね~。

 でも、何がいいっちゃろ?よくわからんっちゃんな~。

 投げる時の感触は確かにいいもんな。

 巻く感触もいいよな。

 アルミ無垢材からの削り出しフレームなので、頑丈さは実感できるかな。

 ロングパワーハンドルとか、外調整マグダイヤルとかは使いやすくていいよね。

 ドラグ力4kgなのに、実際もっとあるように感じるのもいいね。

 こういったことが絶妙に作用しあっていいと感じるんじゃなかろうか?っち、説得力まるでねぇな。

 ともあれ長所はこんな感じ。


 短所はサオもリールもあえて無いことにしておこう。どちらもいいことばっかなので、贅沢コイていると罰が当たります。

 とゆーわけにもいかないので、強いて言うならばサオに関しちゃ長さかな?あと少し長ければリールの遠投性能もーちょい引き出せるのかも?とか期待してしまう。ただ、7フィートのブラックレーベルや7.2フィートのアルディートと組んでいた時の飛距離考えると、劇的に変わったとは言えんのよね。

 そんなことより、どちらも絶版になってかなり経つのよね。だから、メーカーがオーバーホールや修理を受けてくれないのが最大の短所かな。だから、大事に使う意味を込め、稼働率少なめにしております。


 ルアーは29話にてバッチシ(?)紹介済みなので、詳しいのはやりませ~ん。

 大好きなルアーで、なおかつ主力兵器なのに、人気がなくて絶版になっちまったとゆーハナシは前にもしたよね。ちょい前、期間限定で復刻したけど、知る限り一カ所しか売っているの見たことない。しかも少ない。こんなんじゃ必要なときに買えないのよね~。困ったもんですよ。


 タックルに関しちゃこんなトコロかな。




 ではでは実釣編、まいりましょっか。


 本日は土曜日。

 大嫌いな会社はお休み♪

 昼飯を済ませ、ボーっとしていると、やがて釣りモードになってくる。

 タックル眺めながら、やりたい釣りや行きたい場所をイメージ。


 色々考えた末、結局ゴムの場所~消波ブロック帯のどこかで釣ることに。クルマ止めること考えたら、どうしても同じような場所になってしまうんよね。

 場所的にスピニングは自信ないから却下。ゴツいベイトやるモードでもない。

 といった条件から一本目はベイトフィネス。

 エアエッジ681MLB+REVO LTX。糸はフロロ10ポンド。ルアーはダイワネコストレート5インチ、1.3gタングステンシンカー。


 二本目はフツーのベイト。

 ギャレット・ディツアーエディションGDEC-622M+ミリオネアHL-SLC凛牙103。糸はフロロ14ポンド。ルアーはゲーリーヤマモト4インチシュリンプ。色は茶色ベースに青ラメ(ブルーギル)で、リグはいつものヤツ。


 持って行く道具が決定。


 河川敷を爆走する必要があるから、走破能力の低いハイエースだとJAF呼ぶことになる可能性大。パジェロミニに荷物を積み込んで、さあ!出撃だ!!


 釣り場に到着すると…。

 ゴムの場所は誰もいないけど、タイヤの跡が「今までいましたよ!」的オーラを発しているので華麗にスルー。


 足元の消波ブロックが疎らないつものポイントに入る。

 まずはベイトフィネスから。

 しばらく撃ち続けるものの、なんかこれじゃない感。


 凛牙のセットにチェンジ。

 底を取って、チョンチョン跳ねさせながら引いてくるものの、異常なし。

 雰囲気はあるんだけどね~。


 たま~にタックルを交換しつつキャストを続けていると、


 ピュ――――――…


 何者かが視界の右端から侵入。


 …鳥。


 思った瞬間、


 キラッ!


 太陽の光を受け、オレンジと青に光る。


 あ!カワセミ!


 出会えると、なんか得した気分になれるんよね~。っち、今年はなんかよく出会えるな。水を落としてから釣行の度出会えているような…。


 そんなちょっとうれしい出会いもありつつ、さらに撃っていると、町内放送のスピーカーからは「夕焼け小焼け」。

 夕方5時の合図。


 これから一時間半ぐらいが勝負やな。


 期待して回遊を待つ。

 さらに一時間が過ぎ、寺の鐘が鳴った。

 辺りは目に見えて暗くなってくる。


 この暗さになったとき、食ってくること多いよな。


 ん~なこと考えながら集中力マシマシでアタリを待っていると…

 その時はやってくるのです!

 正面よりちょい下流寄り。

 根掛かり多発地帯を通過中。

 障害物の感触を意識しながら小刻みにサオをあおり、底をズル引いてくると、


 コツン…


 金属的な振動が伝わってきた。

 巻くのを止めて待つ。

 すると、


 グッグッグ…


 重々しく持ってった。

 思いっきし後ろへ仰け反る感じでアワセると、かなりの重量感。

 直後、対岸方向へと突進が始まる。


 強い!


 サオを立て、第一波をやり過ごす。

 突進が止まったところでリールを強引に巻き、こちらを向かせる。

 巻き続けると、重さが失われ、


 飛ぶ!


 急いで糸を回収すると、


 ガボッ!


 白い飛沫とともにエラ洗い。


 デカいかも。


 糸にテンションをかけてやり過ごす。

 消波ブロック帯まで寄せてきたところで不意に魚の向きが変わる。


 まずい…隙間に潜ろうとしよる。


 何をやろうとしているのか理解すると同時に、


 ガリ…ガリ…


 いちばんしてはイケナイ感触。

 消波ブロックに擦れる感触が伝わってきた。


 ゼッテー今ので糸に傷が入ったはず。


 いくら14ポンドフロロとはいえ、傷が入ると極端に強度が落ちる。

 力任せなファイトを封じられた。

 サオを突進方向とは逆に寝かせ、弾力を利用し、ブロックから離れるよう誘導。足元のブロックが疎らなところへと寄せてくる。

 足元の深場に潜ろうと、突っ込むこと数回。どうにかやり過ごし、サオを立てると浮いてきた。


 デカい!しかも太い!


 さっき擦れたから、抜き上げるのは止めた方が良いと判断。

 左手を高く伸ばし、体勢を低くしてハンドランディング。

 右手の親指を魚の口にねじ込んで…


 取った!


 既にお腹はパンパンで、体長もかなりある(帰って測ると40cm)キレーな魚体の女の子。

 ハリを外し、サオと並べて記念撮影。左手に持ってもう一枚。さらに数枚撮った後、そっと水に浸け、解放してあげるとゆっくり深場へ戻っていきました。


 この釣れない中、今日も釣れた!なかなかいい日でございました。


 魚、ありがとね!

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