その19.第2部からのキャラクター紹介とか~バグロイヤー七大将軍の事

・バグロイヤーでは、惑星を支配下に置いた軍団長は将軍との称号が与えられる。この本部隊は惑星ゲノム周辺の惑星を支配した軍団長たちと彼らが選抜した精鋭部隊で構成されており、7つの部隊が集った事で七大将軍との呼び名がある。彼らは前線部隊を退けた地球を標的して、七大将軍の栄光に賭けて命令に反した地球からの撤退をしてはならないとの誓いのもと、自ら大気圏内に突入してアンチ・トライアングル・フィールドの支配下に置かれることを選んだ。彼らは自分たちが散るかハードウェーザーを全滅させて地球を支配下に置くかのどちらかしか残された道はないのだ。


・大将軍ガリオ

・ハードウェーザー・ウィンダストのプレイヤーであり、七大将軍を率いるリーダー的な存在らしい少年。彼は他の惑星を支配下に置いていないのになぜかバグロイヤー皇帝から七大将軍を従える者としての待遇を受けている。この事に不満を抱く将軍もいるが、ガリオは基本誰にも尊大な態度で接する。

・その正体はどうやら玲也のクローンとして天羽院に生み出された存在であり、打倒玲也にひたすら執着する激情的な人物。


・戦士将軍アルバトーレ

・惑星タウラーを支配下に置き、バグ・ウォーリアー(近接戦闘に特化した人型)を率いる。自分の軍団が最強他ならないと豪語する巨漢で、早い話力押し、周囲の空気を読もうとしない(読めないのかもしれない)ただ彼らの部隊は本人含めて戦闘能力が高くジラファー・フォートレスをわずかな手勢で乗っ取ることに成功し、オーストラリアへ落としている。最も手柄を自分たちで取るための抜け駆けかもしれない。部下も基本戦闘狂が多いようだが、妙にまとまりはある。


・深海将軍グナート

・惑星カサンを支配下に置き、バグ・マリナー(水中戦に特化した戦艦・水棲型)を率いる。クールな頭脳派の美青年だが、目的のためには手段を選ばず、無関係な相手や味方だろうとも平然で巻き込む。いわば力こそ正義とも考えている男。その正体はゲーツ・ファルコとエクスの兄。軍人の家系として彼もまたカサンの士官学校でエリートとして知られており、エクスからも尊敬できる兄と慕われていた。しかし途中で伸び悩んだ事からエリートとしてあらなければならない焦りと苛立ちからクーデターを起こしてカサンの軍隊の実権を掌握してバグロイヤーへ反逆したらしい……。


・超常将軍セントクロス

・惑星バルゴムを支配下に置き、バグ・エスパー(いわば超能力関係に特化した特殊型)を率いる。フェロモン全開なセクシー系のお姉さんでお気楽そうな口調だが、実際の所7人の中で一番何を考えているかわからないとても危ない人。彼女自身強い超能力を持っているらしい他、医学分野にも強い。バグ・エスパーはいわゆる超能力者でしか動かせない為少数精鋭の部隊となっている。彼女自身子供好きだが、気に入った子供をシュラト隊の一員としてミュータントに改造手術させて手ごまとして戦わせている。子供は可愛いうちに死ねるのが理想との事が彼女のスタンスらしい。


・鋼鉄将軍ハインツ

・惑星レーラを支配下に置き、バグ・アーミー(装甲を重視とした人型)を率いる。兜と鎧にその身を包んでおり口数も少ないが、冷静沈着そうな様子と別に武人としての気骨にもあふれる男。正攻法を好むが策を持っての戦いも得意であり、自ら先陣に出ることも指揮官として後方で構えることも少なくない。彼の軍団は重装甲をコンセプトにしながらそれ以外のコンセプトは特に決まっておらず、その結果軍団の個性は最も強い。また彼が人心掌握にも長けており鉄の結束を誇る軍団でもある。一方バグロイヤー皇帝への忠誠心は最も強く彼に反する行動はたとえ部下でも許さないところがある。


・武装将軍ディン

・惑星イノメスコンを支配下に置き、バグ・ウェポン(火力を重視とした兵器型)を率いる老人。元々天才的技術者だったらしいようで、ほぼすべてのバグ・ウェポンを彼が設計している。それだけでなく自分が想定したスペック通りにマシンの性能が発揮されるように彼らの軍団はすべて無人機でありAIで稼働する。実際部下もすべてロボットらしい。普段からあまり自己主張しない地味な人物だそうで、本人も他の面々と接触をあまり望んでいない。ただこの辺りについて彼が何か現状に虚無感を抱いている理由もあるらしい……


・幻獣将軍レーブン

・惑星スコルピオンを支配下に置き、バグ・ビースト(機動性を重視した動物型)を率いる将軍でハインツの娘でもある。だが公ではハインツとは親子ではなく同じ将軍同士で接している。この辺りはハインツ曰く公私混同してはならないとの想いだが、レーブンはそれと別に父に早く追いつきたい、見捨てられたくないがゆえに甘えることは許されないと己を律している所がある。生真面目で直情的な性格であり、自分に倒されることは名誉だと称するなどプライドも高い。だが内心は父に対しての蟠りで葛藤している様子もある。ガリオに対して特に複雑な感情を抱いている。


・天空将軍トループ

・惑星ビスケルを支配下に置き、バグ・ジェッター(空中戦を重視した戦闘機・鳥型など)を率いる。頭の回転が速いが、自分の才能を過信している節もあり、仲間であろうとも小馬鹿に挑発を仕掛けたりもする。特にグナートとは同じ頭脳派だが、冷静に考える彼に対して直感でひらめくタイプの為馬が合うどころかむしろ犬猿の仲である。楽観的な性格故にこの戦いに対しても半ばゲームのように思っている所もある。その一方で保身を図る計算高い性格であり、七大将軍の中で上手く立ち回ろうと策謀している所もある。

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