その16.ハードウェーザー・ヴィータストの事とか

※第13話以降登場となるハドロイド・ウィンとハードウェーザー・ヴィータストの事をここで記す。


・ウィン・スワン


・ポーの実姉。両親の事故死に伴い、ポーを養うために弱冠16歳ながら傭兵として働き続けていた。実戦を何度も経験しており特に狙撃手としての腕は一流。生真面目で厳格、どこか古風な所もある人物だが、たった一人の妹ポーの事は本当に可愛がっていた。そして妹を守るためにハドロイドとしての道を選んだそうだが、不幸なことに彼女の後を追ってポーも姉を助けるために志願した過去があったのは目覚めるまで知らなかった。


・ディエムで電装マシン戦隊の元へ転送される予定だったが、バグロイヤー側の襲撃に巻き込まれる。間一髪玲也達が回収したが惑星ゲノムから次元を超えて月面へ向かう途中で、転送銃G1がその時の衝撃で誤作動を起こしてしまい、シャルから受け取ったヴィータストのデータが彼女に記録されてしまった経緯がある。シャルが玲也のサブプレイヤーとして何度か実戦に出ていたこともあったが、これに伴いシャルがプレイヤーとしてデビューする事になる。


・そして玲也は覚悟を決めて真実を打ち明けるが、ウィンは自分の体は既にないことより、妹が彼に殺されたことを激昂して一時は彼を殺そうとまでした。だが今の養父母によって結果的に実の両親が事故死に追い込まれた事もあるシャルや、憎しみと力に駆られていた過去から今までに至るリタ達からの説得を受け、玲也がやむを得ず殺めてしまったポーの事を忘れないためにカウンター・ジャベリンを駆使している事も知らされる。この紆余曲折を得てポーが死んだのはバグロイヤーの謀略であり、戦乱が続いていることにあると玲也への憎しみを乗り越えて協力するようになる。


・私生活ではシャルと同じアパートの部屋で生活している。文武両道の他意外と家事関係も得意ようで彼女の姉代わりとしてふるまうことも少なくない。ただ生真面目で厳格な性格故に融通が利かないところもあり、シャルに対して生活面での諫言も少なくないらしい。なお年齢は16歳と既にニア達より年上だが、プレイヤーとパートナーが一緒に行動しているのが望ましいとの事で、彼女も玲也達と同じクラスに転校してくる。なお古風なところがある故か世間の流行には疎く、その点で意外とポンコツな面も出てくるかもしれない。


・ヴィータスト

・ウィンに記録されたハードウェーザー。元々のハードウェーザー開発計画が性能よりコストパフォーマンスを優先したことと、シャルが元々支援用に設計していた事もあり単体での性能はブレスト達3機より劣る。

・単体での性能では砲撃戦主体の機体だが、装甲、燃費、機動力は凡庸(ただ悪いレベルではない)この辺りは支援用のコンセプトかと、元々性能が抑えめに開発されていた事情も大きい。

・サブアームと連結されたバックパックと別に、ポータルシューターという大型哨戒機が連結されているのも特徴。合体した状態で飛行することも可能となり行動範囲を広げることが出来る。なおウィンの遠隔操作だけでなくシャルが直接搭乗して動かすことも可能。


・ビーム・バルカンポッド……頭部に装着された牽制用の装備。


・エレクトリック・トンファー……両腕から展開されるトンファーであり、帯びた電撃でダメージを与えることもできる。近接戦闘用に運用される武装でもあり、相手との間合いを取るために使用されることも少なくない。またリニアシューター、ネルギーキャノンと連結させることでバッテリーとしての役割も果たし、継戦能力や威力を高める効果がある。


・エレクトリック・エネルギーキャノン……両腰装着されたビーム砲であり、こちらは威力と射程距離重視。サブアームにマウントすることが可能である。


・6連ホーミングミサイルポッド……厳密にはポータルシューターの武装であり、甲板上部から放たれる。主に相手を誘導する目的で使用される。


・リニアシューター……ポータルシューターの機首から展開される電磁レールガン。射程に関してはエネルギーキャノンを上回る。




・フォーメーション・ヴィータスト関係

・ヴィータストの真価はブレスト、クロスト、ネクストとの合体による強化支援にある。シャルが元々合体戦法を好んでいた事もあり、元々ブレストとの連携は想定されていた。玲也とアンドリューのアイデアを得てクロスト、ネクストとの連携システムも確立した。


・ブレスト→アーマーモード(ブレスト・ブースト)

・ブレストに対しては追加武装装甲として変形合体する。エネルギーキャノンとサブアームがバックパックのバイトクローと合体し、両腕はブレストの脚部に収納され、頭部から腰は主に胴体の追加装甲、両足は後部の追加スラスターとして装着される。

・このブレスト・ブースター形態の特徴は近接戦では足の裏からエレクトリック・トンファーの先端を展開させての飛び蹴り「カウンター・サンダーキック」が猛威を振るう。またヴィータストの脚部がスラスターになる為空中及び無重力空間でより細かい動きが可能となる。

・このほかエネルギーキャノンをバックパックに装備している事から使用することが可能である。

・なお、ポータルシューターはバックパックから背中に装備され、追加装甲の装着に伴う燃費の悪化を補うバッテリーの役割を果たす。


・クロスト→シングルモード(ヴィータスト・ヴィクトリー)

・クロストに関しては、逆にヴィータストへ追加パーツを射出して合体させることでヴィータストの戦闘力を高めることにある。この経緯はクロストに合体しても、ブレスト、ネクストとコンセプトが被る恐れがあった事と、クロストの機動性を補うため逆に戦力の数を増やして対応させる発想による。

・バスター・スナイパーがバスター・スナイパー本体、ジェネレーターパーツへ分離して両肩に装備される。右腕でバスター・スナイパーを放ち、左腕はジェネレーターに連結された状態でエレクトリック・トンファーの威力を高めることが出来る(この状態からエネルギーキャノンへの連結も可能)総じて攻撃面で強化した形態ともいえる。


・ネクスト→ウェポンモード(アサルト・スタンランチャー)

・ネクストは攻撃力を補うことを目的として、ヴィータストが大型キャノン砲・アサルト・スタンランチャーへ変形。エネルギーキャノン2門の状態で運用されることが多く、エレクトリック・トンファーをバッテリー代わりとした上にさらにネクスト本体のエネルギーを上乗せする為、ヴィータスト関係の兵器では破壊力がトップクラスとなる。またエネルギーキャノンを取り外して、アサルト・スタンバーという巨大な電磁ランサーとして近接戦にも対応することが出来る。

・機動性の低下を補うため、ポータルシューターがバックパックに合体してブースターとして運用されることが多い。一方ポータルシューターを背中に連結させて飛行能力を得ることも可能となる。

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