あとがき
すみません、『超時空要塞マクロス』の「ミンメイ・アタック」をやりたかっただけなんです。
本シリーズには、細かいロボットアニメ・ネタがちまちまと差し挿まれています。第1巻「悪魔のカーニヴァル・エンジン」では、『戦闘メカ ザブングル』から「そう簡単に人が死ぬかよ、アニメでさ」という名セリフや、『機甲界ガリアン』からガリアン・ソードがどさくさ紛れに使用されていますが、これらは改稿時に挿入されたネタで、もともとはありませんでした。
が、第2巻「ストロベリー・アタック!」は、もう当初から「ミンメイ・アタック」をやろうというコンセプトのもとに書かれたものであり、『機動戦士ガンダム』で、ガンダムの頭を吹っ飛ばされたアムロ・レイの名セリフ「たかがメインカメラをやられただけだ」のパクリも、元からありました。
本作については、ちょっと調べてみたら当時の日記のデータがありまして、2005年8月に書き終えていることが判明。
そんな前に書いたのか……。
今回の改稿では、余計な会話を削って少し短くし、明らかにおかしい部分を直しただけで、ほぼ当時のまま公開しています。ただし、さすがに苺野芙海のライブ・シーンは書き直しました。ライブとか分かんねえし、作詞もできねえし、あそこはほんと、つらかった。できれば、削除したいシーンだが、あれ切ると「ストロベリー・アタック!」にならないし。
当時の日記を見ると、これを書いていたときのぼくが楽しくてしょうがないのがよく分かります。今回改稿していて、思いだしたのですが、途中でなかなか楽しい事件がありまして。
カシオペイアとムサシに、ベルゼバブを発見されてしまうシーン。当初のプロットでは、ビュートが、カシオペイアとムサシにさんざんイジメられて、アリシアに泣きつくという話だったはずなんですが、いざ書き出すと、ビュートが「きー!」とか怒りだして、ハンガーがごんごん動き出す。
書いている当の本人のぼくも、「はて? これ一体なにがおこるんだろう?」と疑問に思っていたら、ハンガーから出て来たドラミトンが……。
いやー、びっくりしたなぁ。
ビュート、こいつ、なにしてくれんだ!と思いましたが、物語が変な方向へ行くことはないので、そのまま放置しましたけど。
小説を書いていると、ときとしてキャラクターが勝手に動くことがありますが、あれは楽しいですね。最近はここまで勝手に動くキャラクターには会っていませんが、ぼくが書くキャラクターは、だいたい勝手に動いて勝手に喋ってます。
第1巻「悪魔のカーニヴァル・エンジン」の初稿「ベルゼバブ」は1度か2度、どこかに投稿したと思います。一次選考も通らなかったんじゃないかな。
で、その続編である「ストロベリー・アタック」を書き、どこに出す当てもないこの作品を、この期に及んでカクヨムで公開することができました。
なにか感慨深いものがあります。
ちなみに本作で重要な役回りを演じる苺野芙海ですが、大昔に書いていた習作「ストロベリー戦記」の主人公です。
これはプロットを決めずに文章練習のためにただただ書いていた小説で、内容は「遠くの惑星の傭兵部隊に兵士として売られてしまったアイドルの活躍」を描いたものでして、メインのメカは巨大ロボット、量産機としてドラミトンが登場しており、じつはドラミトンという初級機体は、べつに「ドラ〇もん」から取っているわけではなく、この「ストロベリー戦記」から持ってきています。
で、ぼくはさらにこのあと、続編の続編ともいうべき第3巻を書くのですが……。
それを改稿校正して公開は、少し後になるかもしれません。
が、しかし、ものは、続編の続編。前の話を読んでいない方は読まないわけであり、続編の段階でリタイアしてしまう読者も多い事でしょう。ですが、この世に一人でも読みたいという人がいる限り、この第3巻までは公開いたします。第4巻を書くかはかなり微妙ですが。でもなあ……、アイディアが山ほどあるんですよねー。
ということで、公開日は未定ですが、次巻は、「カーニヴァル・エンジン戦記3 惑星ナヴァロンの狙撃姫」です。
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