第58話 選ぶ
次の日曜日!
その日は『パチッ!』と目が覚めた。
昨日は、遠足前みたいに寝付きが悪かったんだけどね。何故って…? それは今日は桃河さんとの約束の日だから。
何を着ていこうかと悩んでいたしぃ。少しはお洒落な服着て行かないと…。と言っても、そんなに服持ってないけどね!
「おはよー。アカ助。」
「にゃ…。」
眠そうに答えた。
起き上がって、服が掛けてある所へ。
昨夜から考えていた組み合わせを手に取り鏡の前に。
「この前よりは少しは可愛いかな?」
この前より、ふわっとしてて可愛い服…だと思う…。
では、着替えよう。
「見ないで!」
『シャーーッ!』と、読者の視界を隠す様にカーテンを掛ける!
しばらくしてカーテンを開く。
「どうだ。アカ助、可愛いだろう。」
興味無いようで、返事無し…。
これなら、桃河さんともつり合いがとれるかな…。右に、左にと体を捻り鏡で後ろ姿も確認。
バッチリ決まってるはず。
よしよし、今日は桃河さんと…。
あんな事や、こんな事して…。
あんな事や…、こんな事……。って、やる事は対戦だよね…。
今の格好は、ちょっとひらっとしていてる可愛いと思う…。
でも、これって動き難い…。って事は、駄目だぁぁぁぁぁ!
コックピットの中で、引っ掛かったりするのは確定だ…。
そう言えば、桃河さんの服っとどうだっけ? と、しばらく考えた。
『シャーーッ!』と、もう一回カーテン掛けた。
「見ちゃ駄目!」
次に選んだのは前回と似た様な服。
私が持っている服の中で、これが一番上動き易い…。
「可愛いはお預けだよ、アカ助。」
寝てるのを邪魔され、寝返りうって反対向いた…。
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